建設だけでなく、防災・環境などを幅広く担うための資格です。このページでは地質調査技士の仕事内容や資格取得の概要などを紹介しています。
地質調査技士とは地質調査をはじめ、ボーリングなどの計測なども行う技術者のことです。2015年より国土交通省が行っている技術者資格の登録制度に登録されており、働く環境によっては資格取得によって別途手当が支給されるケースも多く、今後さらに活躍の場が拡大することが期待されています。
上記の内容が主な仕事となります。
地質調査の場合、ボーリングを活用した調査がほとんどですが、ボーリングの操作以外にも現場の工程管理、安全管理、土質の解析・分析・判定、報告書の作成なども業務のひとつです。防災や環境への業務など幅広く担っています。
地質調査技士になるためには、地質調査技士の資格検定試験を受け合格しなければなりません。
上記の3部門に分かれており、部門ごとで受験資格も異なります。下記のいずれかの条件を満たしていなければ受験できないので注意しましょう。
四肢択一の筆記試験と記述式、口頭試験で構成されています。学科試験では「地質、測量、土木・建設一般等の知識」「現場・専門技術の知識」「調査技術の理解度」「管理技法」などが出題され、記述問題ではボーリング作業や工程・安全・品質の管理などが出題範囲です。口頭試験では実務経験に基づいて技能的な知識が必要とされるでしょう。
四肢択一と記述式で出題されます。学科試験では「地質、測量、土木・建設一般等の知識」「現場・専門技術の知識」「調査技術の理解度」「解析手法、設計・施工への適用」「管理技法」などが出題され、記述式では倫理綱領に関する問題や地質調査技術等に関する問題で構成。
筆記試験だけとなっており、「地質、測量、土木・建設一般等の知識」「現場・専門技術の知識」「調査技術の理解度」「管理技法」と、記述式で倫理綱領に関する問題や土壌・地下水汚染調査の計画や現場技術、修復技術に関する問題が出題されます。
2021年の各部門の合格者数・合格率は上記の通りです。おおよそ30%~40%程度と考えられるでしょう。記述式もあるため、しっかりと受験対策を講じておかなければ合格は難しいと言えます。
地質調査技士は400万円から800万円程度の年収と言われています。技術スキル・年収・勤務エリアなどで年収は大きく異なりますが、待遇自体は決して悪いとはいえません。また国土交通省の技術者資格登録制度に登録されたことで、資格手当などが設けられているケースがほとんどです。また企業によっては資格取得のバックアップサポートがあるケースも。
地質調査技士は多種多様な土木・建設現場で活躍できる資格なので、幅広い環境で勤務できるでしょう。資格取得によって給与アップが見込め、さらなるキャリアアップにつながります。土木・建設現場の仕事でキャリアアップしたいなら、資格取得を検討してみてください。
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