地場ゼネコンの略称で、通常のゼネコンとは異なります。このページでは地場ゼネコンの特徴や、ゼネコンとの違いなど分かりやすく解説していくので参考にしてください。
地場コンとは地場ゼネコンの略で、特定の地域に限定して活躍しているゼネコンを指します。地場の業者や地元の業者とも呼ばれており、元請け業者として工事の施工・管理を実施するゼネコンのことです。
地場コンは特定の範囲エリアでの営業を継続しており、一般的には首都圏から離れたエリアにある会社としても使われることもあります。つまり地場コンは一定以上の規模で活動しており、地域の有力企業の総称としても使われることも多いでしょう。
地場コンとゼネコンの大きな違いは、活動エリアです。
地場コンはエリアに特化しており、特定のエリアでの公共・民間工事を請け負っているケースが多いでしょう。中には地元に本社を設け、全国展開をしている地場コンもありますが、限定エリアをメインに展開している企業を地場コンと指すケースが一般的です。
一方、一般的なゼネコンは全国に展開して活動を行っています。支店や営業所なども数多く構えており、大都市圏に本社を構えているところも多いでしょう。公共・民間工事に関係なく工事を受注しており、幅広い内容の工事を請け負っています。
市町村が発注している公共事業の入札の場合、条件の中に「地元の業者」という項目が含まれているケースが多く、特定のエリアに事業所を構えていなければ入札自体出来ないこともあるでしょう。市町村側にとっては税金の納税者である地元の業者に発注したいと考えているのかもしれません。また同じエリアで活動している競合会社も決して多くはないので、比較的受注しやすい環境にあり、地場コンは生計が立てやすくなっています。
ただ入札できる会社が限定されていることで、談合しやすい環境にあるのもデメリットでしょう。しっかりと公正な入札になっているかどうかをチェックするのが大切です。
地元の工事を行い、地元の活性化を促進してくれる地場コンは地域の住民から親しまれ、愛されているケースが多いでしょう。たとえば地元の出身者にとっての就職先になることも多く、また地域の行事にも参加することでエリアのコミュニティーの中心的存在にもなりやすいです。地元の住民や企業が工事を依頼する際は、地場コンを頼ることも多いでしょう。地域に密着した会社だからこそ、全国展開しているゼネコンには依頼できない営業ができるのも一つの強みと言えます。
たとえば本社は新潟や長野などの地方に設けており、首都圏に支店を構えているような中堅のゼネコンもあります。全国に展開しておきながら、地元からも信頼されている企業も多いでしょう。全国規模のゼネコンであり、本社自体は移転せずに地域密着型のゼネコンのことも地場コンと呼びます。エリアに限定したような仕事は地場ゼネコンに依頼が集中しており、大手のゼネコンですら手が出せない重要な仕事になっているでしょう。
地場コンは地域の公共・民間工事に携わることが多く、地元の活性化に貢献できる業務がほとんどです。そのため地元に長く働きたい方や、地元の街づくりに携わりたい方にオススメでしょう。限定の地域に根付いた営業活動も積極的に行っており、社員を大切にしている企業も数多くあります。また社員のスキルアップに力を入れている会社であれば、現場監督としての知識も学べる機会も多くあり、建設に関わる人材として成長しやすいでしょう。
地場コンは、ゼネコンにはない魅力が豊富です。地元の発展に貢献できるのも嬉しいところでしょう。もし地場コンやゼネコンに興味を抱いたら、どのような仕事をしているのかチェックしてみてくださいね。
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