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土木施工管理技士に求められるスキル

非常に幅広いスキルを求められる土木施工管理技士

土木施工管理技士は、現場の監督から事務処理まで非常に幅広い内容の仕事をこなさなければなりません。理系の学力が高いことは大前提の仕事ですが、監督としてチームを率いる以上、コミュニケーション能力も重要な要素。ほかにもコスト管理を経営者の目線で厳しく見られるか、また構造計算のソフトを操るデジタル機器のスキルも必要です。

そこでこのページでは、土木施工管理技士として働く上で求められるスキルについて、詳しく紹介していきます。

理工学系の学力

土木施工管理技士として働く以上、大前提となるのが理工学系の学力です。建設現場で発生する事象は、それぞれの現場の性質によっても異なるため、知識や学力さえあればなんでも理解できる、というわけではありませんが、土木工学をはじめとする理工学系の学力が基礎となっているので、やはり仕事として求められます。

実際、三角関数をはじめとする高校の物理学は、土木施工管理技士には欠かせません。高校在学中から数学や物理学などの基礎をしっかりとマスターし、大学や専門学校に進んだら、専門科目をみっちりと学ぶようにしましょう。

コミュニケーション能力

ひとつの事業、ひとつの工事現場には、さまざまな関係者が関わっています。顧客である施工主はもちろん、公共事業であれば監督員である公務員、会社の上司、現場作業員や職人。また、近隣住民も当てはまるでしょう。工事に関して説明不足になってしまえば、クレームが発生してしまうかもしれません。こういった多様な工事の関係者とコミュニケーションをして、細やかな調整をおこなっていくことが、現場監督である土木施工管理技士には求められます。

コミュニケーション能力は、それまでの蓄積した経験値も関わってくるので、すぐには身につかないかもしれません。しかし社会人として働いていれば、相手の立場に立って考えることの重要性に気づくことでしょう。相手の言い分や性格などに応じて、柔軟にコミュニケーションできるように、日々、意識してみましょう。

交渉のスキル

コミュニケーション能力と似ていますが、現場管理を行う土木施工管理技士として身につけておきたいのが、交渉のスキルです。施工管理技士は、顧客や自治体はもちろん、さまざまな下請業者とも仕事をおこないます。それぞれの仕様の決定や契約に交渉が必要な場面も出てくることでしょう。

交渉のスキルは、学ぶことで身につけることが可能です。例えば、何かを提案するとしても、何パターンか提案をしたうえで相手に選んでもらうプロセスを経ておけば、決定を反故にされることがなくなったりします。また、交渉は、相手の発言から打開策のヒントを見出すことも少なくないため、しっかりと注意して会話をするようにしましょう。

書類の作成能力

現場管理の仕事は、現場だけでは終わりません。ひと昔前であれば、決まった様式の書類を作成する程度のデスクワークで完了していた場合あります。しかし現在では、施工計画書を作成することはもちろん、クライアントや自治体に対して技術的な提案をおこなったり、地元に対する説明会で説明をおこなう必要があります。書類を作成するだけでは終わらない、プレゼンテーションの仕事もおこなうことも覚えておくと良いでしょう。

プレゼンテーションではパワーポイントなどでわかりやすく説明をまとめることも求められます。プレゼン資料に関する参考書などでコツを学んでおくようにしましょう。

統率力

施工管理にあたる現場の監督には、職人をはじめ、作業員たちを統率できるリーダーシップが求められます。建設現場にはさまざまなリスクと隣合わせ。安全性を確保するためにも、様々な規律を守らなければなりません。作業員が自発的に規律を守れるように、厳しいリーダーシップをみずから示すことが欠かせません。「この現場監督であれば大丈夫だ」と思ってもらえなければ、作業の進捗スピードにも関わってきます。

反面、チームワークを盛り上げるためには、ただ統率するだけではなく、仲間を頼ることも大切です。さまざまなトラブルや問題が起こるのは珍しくなく、土木施工管理技士だけでは現場をすべて管理しきる、というのは難しいでしょう。自分だけで解決しようとするよりも、上司や同僚、現場の作業員や職人さんに相談をしたり、相談にのってもらえるような関係性をつくっておくことで、チームの力をより発揮させることができます。

チームワークを盛り上げる能力は、集団でおこなうスポーツなどでも培うことができます。ぜひ挑戦してみてください。

コスト管理のスキル

現場の監督は、下請け会社の作業員やレンタルの作業機会、建材など、さまざまな支出を管理しなければなりません。コスト管理は、毎月、毎週、毎日といったレベルで細かく管理する費用があります。少しの気のゆるみから重要な情報でも簡単に漏れてしまう可能性がありますし、把握できなければ、さまざまなトラブルの原因に繋がってしまいます。

建材や機材の市場価格の変動、仕入れのスケールメリット、作業員の賃金など、社会動向を踏まえながら原価のコスト管理をおこないましょう。原価の記録日記をつけることも重要です。

現場事務所のPCスキル

現場監督の仕事には、事務所で書類作成を行う作業も含まれます。そのため、デスクワークに必要な基本的なPC操作のスキル、「Word」「Excel」「PowerPoint」といったオフィス系のソフトを上手に使うスキルも求められます。

基本的なPCスキルとしては、パソコンの操作はもちろん、さまざまな設定をおこなえることも必要です。現場には現場事務所として仮設の事務所が開かれますが、wifiのネットワークやPCとプリンターの同期、共有ハードディスクのセキュリティ設定などを行う必要があります。そのたびに業者に依頼すると価格的にも時間的も損失になってしまうので、自ら設定できるようになっておけば、それだけでプラスと言えるでしょう。さらに、パソコンやネットワークのちょっとしたトラブルにも対応できるようになっておけば鬼に金棒です。

オフィス系ソフトのスキル

「Word」や「Excel」、「PowerPoint」などのソフトのスキルを高めることは、事務所での作業時間の短縮に直結します。施工管理計画書は100ページを超えることも珍しくありません。「Word」にある見出しやページの機能、目次の自動作成の機能、図の挿入、レイアウト設定などを使いこなすことができれば、こういった膨大な資料の作成も効率的にできます。

「Excel」は、現場のデータ管理で最も使用されているファイル形式です。関数の処理をマスターすれば、正確な原価管理も簡単におこなえますし、手打ちで入力する作業も最小限に短縮可能です。

「PowerPoint」のスキルは、完成検査における工事概要の説明をはじめさまざま々なプレゼンで必須になります。なかには、工事評点にも関わるような重要なプレゼンもあるので、どこにだしても恥ずかしくないような資料作りができるように、参考書などで勉強しておきましょう。

専門的なソフトのスキル

住宅や建設などの設計図・製図を支援してくれる「CADソフト」や、「Forum8」などをはじめとする「構造計算ソフト」など、土木施工管理技士の仕事ならではな専門ソフトのスキルも、身につけなければなりません。

「CADソフト」には様々な種類がありますが、一般的に業界で多く使われているのは、「V-nas」や「AutoCAD」といったソフトになります。これらはデータ形式の汎用性の高さから、発注者側とのデータのやりとりが楽にできるようになるため、マスターするようにしましょう。

また、現場で仮設構造物を計画する場合、現場監督が自ら構造計算をしなければならないため、「構造計算ソフト」も使えるようにならなければなりません。

そのほか、入札で便利な公共工事の積算ソフトや仕事の効率化を測れるフリーソフトなども、勉強をして随時導入できれば、なお良いでしょう。

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