こちらでは、はい作業の内容、「はい作業主任者」の資格、そして資格取得者の役割について主に解説しています。はい作業は、土木・建設の現場でも鋼材や木材といった建築資材を積み上げるときに必要な作業です。
ですから、現在現場で作業員を勤めている人で、将来的には施工管理の資格をとってキャリアアップしていくことを目標にしているのであれば、関連の深い仕事「はい作業」についても専門的な知識を身に付けておくことをおすすめします。さらに、はい作業主任者の資格を実際に取得しておけば、キャリア形成を有利に進めやすくなるはずです。
重さのある荷物を高く積み上げる作業であるはい作業は、どうしても事故発生のリスクが高くなりがちです。荷崩れすると荷物の落下事故につながる可能性がありますし、ほかにも、はいの上で作業しているときに転落事故が起こる可能性、そして機械使用中に機械からはいが落下する可能性など、危険がたくさんあります。
できるだけ事故のリスクをおさえて作業を進めるためには、豊富な知識・技能・経験のすべてを活かし、安全管理を徹底していくことが欠かせません。はい作業主任者は、作業員の安全確保、そして労働災害を防止するための指導および対策などを、責任をもっておこなう立場にあります。
ですので、特に2メートル以上の高さがあるところで作業しなくてはならない現場には、はい作業主任者を必ず配置しなくてはならない決まりになっています。
参照元:施工管理求人 俺の夢
(https://www.oreyume.com/magazine/work/18499/)
袋や箱などの荷物を、ランダムにではなく、規則正しく積み上げていくことを、はいあげ作業といいます。また、はいあげ作業によって積み上げられた荷物を移動させる作業のことを、はい崩し作業といいます。ちなみに「はい」はあまり聞き馴染のない言葉ですね。これは、倉庫・土場などの場所に積み重ねられた米袋や肥料袋などの荷物のかたまりを意味する言葉です。
積み上げる荷物は、現場によってさまざまです。建設・土木の現場では鋼材や木材などです。一方、林業における荷物とは、主に切り出した木材のことです。また、農業の場合は米や穀物などを入れた袋が、それに該当します。
倉庫をはじめとする屋内でのはい作業では、手作業で進められることも多いです。けれども、機械を使用する場合には、しばしば採用されるものとして、フォークリフトが挙げられます。
荷役用の自動車であるフォークリフトはとても使い勝手が良いため、実際、幅ひろい現場で活躍していていますね。はい作業でも、「はい付け」「はい崩し」の際に重用されているのです。また、荷物にかなりの重さがあるときやサイズが巨大なときなどは、クレーンを使い、吊り上げて運びます。
はい作業主任者の資格を取得するためには、試験を受ける必要があります。ただ、受験資格も設けられているので、あらかじめその内容を把握しておく必要があります。
1つ目の条件は、受験者が満21歳以上であることです。そして2つ目は、「はい付け」あるいは「はいくずし」において3年以上の実務経験を有していることです。2つ目の条件は、言い換えれば、仕事をスタートしてから最初の3年間ははい作業主任者にはなれないということを意味しています。
この期間をより有意義に利用し、キャリアップにつなげる方法としては、たとえば、はい作業で頻繁に使うフォークリフト・クレーンなどの機械を操作するための資格を取得することなどが挙げられます。
参照元:トラックのミカタ
(https://truck-dump.com/wp/「はい作業主任者」の資格って何?どうやって取/)
上述の条件をクリアしている人は、はい作業主任者技能講習の受講が可能になります。そして、最後におこなわれる修了試験に合格すれば、はい作業主任者になることができます。
講習の内容は「はいに関する知識」「人力によるはい付け あるいは はいくずしの作業に関する知識」「機械などによるはい付けあるいははいくずしに使用する機械荷役に関する知識」「関係法令」などです
参照元:トラックのミカタ
(https://truck-dump.com/wp/「はい作業主任者」の資格って何?どうやって取/)
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