PRIDE~次世代へつなぐ 土木施工管理技士の新しい働き方 » 【転職したい・やめたい】 土木施工管理技士の転職を考える » 週休2日をかなえるには

週休2日をかなえるには

土木施工管理技士の休日事情

イメージ

約65%が4週4休以下というのが現状

現在土木を含む建設業は、ほとんどの企業が実質週休一日という現状です。国土交通省の発表では建設現場全体の約65%が4週4休以下で稼働しているというデータもあります。建設業の休日が少ないのはどのような理由があるのでしょうか?

休日が少ない理由

土木工事でメインとなる公共事業には厳格に納期が決められていて、そこに間に合わせるために土曜日も働くのが習慣となっていて休めない、というのが理由の一つ。日給月給システムが多い現場作業員は土曜日休むと収入が減ってしまうため休む習慣がなく、現場が動いているため休めないという管理者も多いようです。

施工管理技士は仕事量が多く、すべてこなすためにはとてもじゃないが休んでいられないという声も少なくありません。大規模な工事では書類の作成なども莫大な量になるため、現場が動かない土日にまとめて片付けるというケースも。公共事業の書類関係などは秘匿性が高いものもあり、自宅に持ち帰って仕事を進めるのも難しいでしょう。

これら「休日が少ない」という現状は、施工管理技士たちの仕事のモチベーションを低下させることもあります。結果として、転職を決意する監督も少なくありません。実際に施工管理技士の大きな転職理由の一つが、「休日が少ない」ということのようです。

以下、施工管理技士の休日が少ない理由について、もう少し詳しく見てみましょう。

仕事の絶対量が多い

やる仕事がなければ、休日出勤をする必要はありません。逆に言えば、休日をとれないということは、やる仕事がたくさんあるということです。

現実として施工管理技士には、無限と言って良いほどの膨大な仕事があります。作業員が来る前に現場に到着し、朝礼や安全確認の準備などをします。場合によっては、早朝から前夜の事務仕事の続きをやることもあるでしょう。

作業が始まると、監督の仕事だけではなく、適宜作業を手伝うことも少なくありません。夕方に作業員が仕事を終えると、監督はそのまま残り、当日の膨大な事務作業を行います。当日中に終わらない事務作業もあることでしょう。当然、休日出勤をしなければならない可能性もあります。

思わぬトラブルの発生

建設現場には、しばしば思わぬトラブルが発生します。設計ミスや人員の欠勤、資材の未着など、まったく想定外のトラブルです。

トラブルが発生した場合、当然ながら、その解消に向けて施工管理技士は時間を割かれることになります。時間を割かれる一方で、工期は待ってくれません。工期を延長することは可能ですが、延長してしまうと、建設に関わる様々な業者にコストを強いることになります。だからこそ現場監督たる施工管理技士には、ぜったいに工期の遅れは許されないのです。

トラブルで時間を奪われたうえに工期の延長ができないのならば、施工管理技士は休日返上で働くしかないでしょう。

需要に対する人材の不足

近年、首都圏や関西圏、名古屋圏などで都市開発計画にともなう建設ラッシュが続いています。特に首都圏では2020年に向けて、郊外も含めた様々な場所で大型の建設が進んでいます。

この建設特需がいつまで続くかは定かではありませんが、紛れもない事実として、建設の需要に対し供給が間に合っていないことが挙げられるでしょう。もとより人材不足の著しい施工管理技士。供給現場での主役であるがゆえに、休日をとっている余裕はないのかもしれません。

ほかにも、施工管理技士が休日をとれない理由は様々あります。理由は何であれ、先にも触れたとおり、休日をとれないことが施工管理技士の転職理由の一つであることは確かなようです。

発注者支援業務で評判!
建設コンサルのティーネットジャパンを
詳しくみてみる

施行管理の口コミ

建設業界は、一般的に休みが少ない業界と言われています。しかし、最近では「働き方改革」が推奨されていることもあって、週休二日制を採用したり長期休暇の取得を促したりする企業が出てきて、少しずつ環境が変化してきています。

ここでは、施工管理の仕事で「休みがない人」と「休みがある人」の2つの視点から、口コミ情報をまとめました。

休みがない・少ない人

男性

20歳・男性

日曜日以外は、土曜も祝日も出勤しています。現場が忙しい時期は、仕事量が多いので、能力が高い人でも終盤になると休日出勤や残業せざるをえない状態になると思います。ただし、現場に余裕があるときは、定時前後の早い時間帯に帰れます。
参照元:honne.biz(http://honne.biz/jobPerma/l1060/18857/)

男性

25歳・男性

給料だけ見るとなかなかの金額なのですが、労働時間も多いです。時給換算すると、大した金額でないことがわかりました。休みも少なくて、過去にはひと月の間で一度も休みがない状態で働いたことがあります。
参照元:honne.biz(http://honne.biz/jobPerma/l1060/16694/)

男性

26 歳・男性

労働時間がとても長くて、繁忙期ではなくても最低13時間は働いていました。休みも少ないです。忙しくなると泊まりこみで仕事をすることもありました。週1回の休みの日曜が、出勤になってしまうことも珍しくありません。
参照元:honne.biz(http://honne.biz/jobPerma/l1060/14003/)

男性

25歳・男性

毎日18時間働いていました。1週間で唯一の日曜休みも、なにかあればすぐに出勤になります。もちろん土曜や祝日は出勤です。連休は、現場の進みが良ければ、お盆と正月に取ることができます。
参照元:honne.biz(http://honne.biz/jobPerma/l1060/13437/)

男性

20歳・男性

昼間は現場で補助作業などの業務に追われ、その後に事務所で書類作業。残業が5、6時間あることも珍しくありません。それでも間に合わないようであれば、休日出勤で作業になります。ただでさえ少ない休日が、なおさら減ってしまいます。ひとつの現場が終われば、すぐさま次の現場になるため、代休を取ることもできません。
参照元:honne.biz(https://honne.biz/job/l1060/5/)

男性

40歳・男性

海洋土木の工事分野をメインに働いていますが、現場作業が気象条件によって左右されるため、休日が固定ではありません。休日の予定を組むことができませんし、代休を取ることができる日も限られています。
参照元:honne.biz(https://honne.biz/job/l1060/5/)

男性

50歳・男性

休日は現場の進行に合わせて決定されるため、定休日というかたちで休日を取りにくいようになっています。天候によっても休日の取得状況が変わってくる場合がありますし、現場に設置する事務所や使用する備品がレンタル品になっていると、レンタルにかかるコストを減らすために、土曜日・日曜日も作業を優先しており、休日をとることができなくなってしまいます。
参照元:honne.biz(https://honne.biz/job/l1060/7/)

男性

10歳・男性

残業が長いという話をよく耳にします。現場でも工事が月曜日から土曜日までになっているので、基本的に休日は週に一度の日曜日のみです。
参照元:honne.biz(https://honne.biz/job/l1070/)

男性

30歳・男性

年中業務に拘束されてしまい、プライベートの時間はほぼありません。朝は6時に起きて、夜中まで働き、疲れ切って眠る毎日の繰り返しです。日曜日でも、翌日の仕事の段取りについて考えてしまいますから、休日を楽しむことができません。
参照元:honne.biz(https://honne.biz/job/l1070/)

男性

30歳・男性

将来的に身体を壊してしまうのではないか、と不安になっています。出勤がある日は、早朝に出て夜中に帰ってくる状態。また、日曜日と祝日しか休日がありません。このまま建設業を続けるか、それとも他の業界に転職するか、悩んでます。
参照元:yahoo!japan(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11156126456?__ysp=5pa95bel566h55CG5oqA5aOr44CA5LyR44G%2F)

男性

40歳・男性

休日はひと月で2日ほどしかありません。有給休暇もすべて取得することができず、一年でリセットされ、換金もしてもらうことができませんでした。祝日も当たり前のように仕事。休日出勤が当たり前になっています。定時は17時ですが、平均すると22時まで残業をしています。毎月日曜日が仮に休日だったとしても、毎月あたり125時間は残業をしているという状態です。
参照元:yahoo!japan(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10202443530?__ysp=5pa95bel566h55CG5oqA5aOr44CA5LyR44G%2F)

まず、「休みがない・少ない人」の調査では、20代男性の口コミが非常に多かったです。若い世代ほど、休みの少なさへの不満が高い印象でした。

休みは日曜のみで、その1日も仕事の進捗によっては出勤になるような環境で働いている人が、多く確認できました。休みが少ないと感じている人の中には、ほかの労働環境にも不満を持っていて、すでに離職まで考えている段階の人も多かったです。

施工管理技士の中には、少ない休みで働いている人が多くいることを、改めて感じる結果となりました。

休みがある人

男性

20歳・男性

以前に、建設業で施工管理を行っていました。会社は、土日祝日が休みでした。ただし、突然の出勤要請があるので予定が立てづらい環境ではありました。時間は、早朝から出勤することもよくありましたが、定時に普通に帰る日も度々ありました。
参照元:yahoo!japan(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13147880638?__ysp=5pa95bel566h55CG44CA5Zyf5pel5LyR44G%2F)

男性

20代・男性

建築施工管理技士として、働いています。休日は、土日休みではありませんが、シフト制で週2回の休みをしっかりとることができます。ただし、現場に何かあったときには、休日でもすぐに駆けつけます。ほかにも、特別休暇制度があって、月に1日好きなときに休めます。
参照元:施工管理求人.com(https://www.xn--gmqq38ad1f12g8nk0ol.com/sekoukanrigishi/30/)

男性

30歳・男性

現在就労している会社では、土曜・日曜・祝日が休みです。月に一度は土曜出勤がありますが、盆正月の休みも合わせると、年間休日は116日になります。休日出勤がある場合は、代休はもちろん、休日割り増し出勤の手当が出ます。会社選びに間違ってしまうと、ろくなことがないので気を付けましょう。
参照元:yahoo!japan(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10159978145?__ysp=5pa95bel566h55CG5oqA5aOr44CA5LyR44G%2F)

「休みがある人」の口コミ調査で感じたことは、口コミ数の少なさです。このことからも、まだ休みが十分に取れている施工管理技士が少ないのではと考察できます。

週休2日の施工管理技士は、少数ではありますが確認できました。ただし、会社によっては、仕事の状況に応じて、休日でも出勤をする必要があるみたいです。

働き方改革はどこまで進んでいる?

休日が少ない労働環境を改善するため、政府主導で働き方改革法の施行が推進されています。この改革には時間外労働の減少や賃金改善などの内容とともに、休日の取り方についても盛り込まれています。

現行の法律では残業時間の上限は実質ありませんでした。しかし、働き方改革では休日出勤も含めて時間外労働の上限が設けられるため、必然的に土曜日の出勤も発生しづらくなります。

違反した企業には罰則が設けられている強制力の強い法律ですので効果も大きそうです。法律の完全施行は2024年を予定しているため、建設業界でも徐々に改善が進むでしょう。

働き方改革を進める前に解決すべき問題

しかし、こうした動きがある一方、現場サイドでは解決しなければならない課題もたくさんあります。現在の業界内では、時間外労働や休日出勤の手当も含めて生計を立てている人も多くいます。急にこれらの手当てが無くなってしまうと家計が回らなくなってしまうケースもあるでしょう。

実際問題、現場が回らなくなるという課題も考えられます。土曜日出勤が無くなると年間で50日前後稼働日が無くなるため、これだけの仕事量を残りの時間でこなさなければなりません。業務効率の向上や人員の補充など、今まで通りの仕事を短時間でこなすための取り組みが必要となるでしょう。

課題は多いものの、建設業界内での今まで触れられてこなかった問題が表面化したのは喜ばしいことです。徐々にではありますが、働きやすい環境が整っていくはずです。

週休2日制を実施している建設会社もある

働き方改革をきっかけに、建設業全体の休日事情は改善していくはずですが、「休みが少なくてつらい」「今すぐ転職したいからそんなの待っていられない」という方も多いはず。そんな方は「発注者支援業務」をおこなっている建設会社を探してみてください。

発注者支援業務とは、公共事業の発注者(国、都道府県など)に代わって発注者側の仕事をこなすという制度です。官公庁の仕事を公務員の補佐として行うため、労働時間や休日も公務員に準じるため、繁忙期等を除いて、基本土日祝日はしっかり休めるのです。

転職先を検討する際は、休日の取りやすさなどを調べるとともに、発注者支援業務をメインに運営している会社も検討してみてください。

発注者支援業務に強いティーネットジャパンの現場では
(株)ティーネットジャパン CS事業本部 営業推進室 室長 西川 隆之
監修者:(株)ティーネットジャパン
CS事業本部 営業推進室 室長 西川 隆之

土木業界で週休2日をかなえるには、公務員か弊社のような発注者支援業務を行っている民間会社で業務に携わる事をお勧めします。
私は施工会社からティーネットジャパン に転職しました。施工会社で現場の施工管理に携わっていた時、週休2日はほとんどありませんでしたが、弊社に入ってから週休2日が当たり前になりました。
余暇が増えたことで、趣味や家族に費やす時間が増え、公私ともに有意義なライフスタイルを創る事が出来ました。

本サイトの監修・取材協力企業

株式会社ティーネットジャパンとは

発注者支援業務において
日本を代表する企業

株式会社ティーネットジャパンは、公共事業の計画・発注をサポートする「発注者支援業務」において日本を代表する建設コンサルタントです。
建設コンサルタントにおける『施工計画、施工設備及び積算』部門の売上げで22年連続業界1位を獲得(『日経コンストラクション』2024年4月号「建設コンサルタント決算ランキング2024」)。主に官公庁の事務所に拠点をおいた業務のため、官公庁に準じた完全週休2日制。ゆとりある環境です。

株式会社ティーネットジャパン 公式サイト
引用元HP:株式会社ティーネットジャパン 公式サイト
https://www.tn-japan.co.jp/ja/
       

(株)ティーネットジャパン 全国積極採用中
求人情報をチェックする