道路を切断する作業に使用されるロードカッター。道路工事はもちろんのこと、その他のさまざまな建設・土木工事現場でも必要になる重機です。
こういった重機の特徴や種類、使い方などに関する知識は、工事をスムーズに進める役割を担う立場にある土木施工管理技士であれば、身に付けておくべきものだといえます。資格をとり、土木施工管理技士としてステップアップしていきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
切断線に沿って、アスファルトやコンクリートなどの路面を切断するための建設機械です。ダイヤモンドブレードがついているので、硬さのある路面を切断することができるのが特徴です。
人の力でコンクリートを切断する作業が「斫り」であるのに対し、コンクリートカッターのような重機の力で切断する作業は「解体」と呼ばれます。
人力による切断作業と比較すると、コンクリートカッターを使用する場合は、騒音や振動をおさえやすくなります。発生する粉塵の量も少なめです。さらに、高精度で切断ができるというメリットも得られます。
道路工事はもちろんですが、ほかにも、さまざまな活躍場所があります。鉄筋コンクリート造のビルを解体する工事現場のほか、床版切断・床版の目地切り加工をするときにも使用されています。
混合ガソリンが動力源となっているタイプのロードカッターです。エンジンハンドカッターのブレードには長さがあるため、深く切り込むときなどに重宝するでしょう。広く切断するときにも便利です。
エンジンハンドカッターのおもな用途は、建設・補修・解体などです。
身近なものでたとえるのであれば、スーパーマーケットにあるカートのような形をしたロードカッターだといえます。大型のカッターなので、手押ししながら使用するタイプのほかに、半自走するタイプもあります。ブレードのサイズが大きいので、深く切り込むことが可能です。
道路カッターのおもな用途は、コンクリートおよびアスファルトの舗装面切断・配管や配線の埋設などです。
道路カッターのひとつで、水をあてない乾式のブレードが設置されているタイプのカッターです。集塵機能が搭載されているので、浮遊切削粉が飛び散らないのが特徴です。そのため、吸塵式という名称で呼ばれることもあります。
集塵式乾式道路カッターのおもな用途は、アスファルト舗装面の切断・電柱やガードレール、マンホールの切断・下水道管の管路工事などです。
電気で作動するハンドカッターです。100Vの電圧で動くことから、100Vモーターハンドカッターと呼ばれることもあります。軽量なコンパクトタイプから大型のものまで、幅ひろいラインナップが展開されているロードカッターです。
モーターハンドカッターのおもな用途は、鉄筋コンクリートやブロック、レンガ、ピンコロ石、スラブの切断などです。
本体内に動力源を持たないカッターです。そのため、おのずとコンパクトで軽量なものが多いです。名称のとおり、空気の力を利用して作動するのが特徴です。使用するときにはコンプレッサーに接続します。湿式乾式の両タイプがあります。
エアーハンドカッターの主な用途は、平面研削や表面仕上げ、面取り、錆落をはじめとする仕上げ系の作業です。
切断作業ではなく、穴をあけたいときにはコアカッターを使用します。回転する円筒状のコアビットで、コンクリートや石材に穴をあけることができます。回転のみを利用して穴をあける仕組みになっているので、振動が起こりません。また、騒音をおさえやすいというメリットもあります。
コアカッターのおもな用途は、コンクリ―トの穴あけ・エアコンおよび換気扇の設置作業・水道管やガス管を配管する際におこなわれる貫通穴開け作業などです。
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