こちらのページでは、型枠解体工の仕事内容やおおまかな仕事の手順、型枠解体工になる方法、そしておすすめの関連資格である「型枠支保工の組立て等作業主任者」という国家資格について、その取得方法などをわかりやすく解説しています。土木・建設現場でおこなわれる重要な作業ですから、将来的に土木施工管理技士の資格を取得してステップアップしていきたいと考えている方は、ぜひ知識をふかめておきたいところです。
また、型枠支保工の組立て等作業主任者の資格を取得しておくことで、収入アップを目指したい場合やキャリア形成において有利に働くケースもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
コンクリートを型枠内に流し込んだあと、しっかりと固まるのを待ち、不要となった型枠を取り除いていく作業を担当します。鉄筋コンクリート造の建物を建築する際には欠かせない作業です。「解体」ときくと建築物の取り壊しのみをイメージしがちですが、実際にはそうではないことがわかりますね。
型枠解体作業を進める際には、決められた手順に沿っておこなうことが大切です。仮に手順を間違ってしまうようなことがあれば、型枠がくずれてしまう可能性があるのです。そうなると、予期しなかったような大きな災害の発生にもつながりかねないため、細心の注意が必要です。また、型枠のほとんどは木材であり、解体後に再利用される場合が多いので、そのことを前提とした作業が求められます。
まずは、パイプやチェーンなどの金物を取り外していく作業をおこないます。パイプやチェーンは、型枠の傾きなどを補正する役割のある部品です。ちなみに、パイプを解体する際には、インパクトドライバーを使い、フォームタイを外していく方法を採用します。解体したパイプをしっかり整理しておくことも大切です。
次に、型枠パネルの釘を抜いていきます。壁、梁側、梁底、スラブの順で、型枠の解体を進めます。それぞれの作業にかける日数をスケジューリングした上で、慎重に作業が実施される場合が多いです。解体作業が終了したら、すべて撤去します。
慎重さが求められる作業ではありますが、作業自体の難易度については、それほど高くないといえます。ですので、型枠解体をおこなうために取得しておくことが求められる国家資格はありません。作業に従事できる年齢に達しており、かつ体力ややる気に自信のある人であれば、だれでも挑戦できる職業です。
ただ、資格は不要であるとはいっても、型枠解体作業をしたりコンクリートを打設するときに使う根太・大引などの型枠を支持するための「型枠支保工」を組み立てたりするときには、「型枠支保工の組立て等作業主任者」という国家資格を有しているスタッフが現場に配置されていなくてはなりません。労働安全衛生法で定められているので、遵守する必要があります。労働災害を防止することがその目的です。
土木・建設現場で、あるいは型枠解体の仕事において、スキルアップしていきたい人におすすめしたいのが、この「型枠支保工の組立て等作業主任者」という国家資格の取得です。型枠解体の工事現場に主任者として携わることができれば、給料の大幅アップにつながる可能性もあるでしょう。
資格を取得するには「型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習」を修了することが条件となっています。 この講習を受講するための資格が、次のように定められています。
参照元:H&S GROUP
(https://katawakukaitai.com/2021/06/08/型枠解体で働きたい人は必見!型枠解体の良いと/)
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