水やガスなどのインフラ工事に携わる配管工。年齢に関係なく活躍できるのが魅力です。ここでは、配管工について、仕事内容やなり方、就職先、給料、将来性などを調査しました。
配管工は、ガスや空調、給排水などの管をつなぐ工事や設備の取り付けを行います。配管には、鋼管や塩ビ管などの種類があり、その種類や設備に合わせた技能・知識が必要です。配管の専門職と言えるでしょう。
工事の対象は、住宅やビルなどの建築物。建物の外にある公共配管から屋内の設備まで、生活に必要な管を引き込みます。ガスや給排水以外にも、空気清浄機や換気設備などの取り付けも業務対象です。また、設置後のメンテナンスや修理を請け負うこともあります。
水やガスなど、生活インフラに関わる仕事のため、その責任は重大です。ガス漏れなどが発生すると大変なので、確実な仕事が求められます。その分、やりがいも感じられるでしょう。
学歴や資格は必要ありません。設備工事を請け負う会社に就職して、必要な技術を身につけていくのが配管工への道です。就職前に専門技術を学んでおきたい場合は、職業訓練があります。利用するのもいいでしょう。
就職すると、見習いとして掘削作業や運搬作業のような力仕事からスタートします。その後、加工、組立、設備の取り付けなど、少しずつ技術力が必要な業務を習得。一通りの技術が身につくまでの期間は、およそ3年です。
力仕事がありますが、建設関係の仕事の中では必要な力が軽く、他の業種と比較して女性も多く活躍できる職種です。
配管工は、配管工として仕事をするだけではなく、その後のステップが昇給などのポイントとなります。配管工として仕事をしながら、資格取得に取り組むといいでしょう。「配管技能士試験」「管工事施工管理技師」「建築設備士」などがあります。
現場の職人として技術を深めるキャリアの他に、管工事施工管理技士の資格を取得して管理者へのキャリアアップの道も。独立開業も可能です。
配管工の給料は、平均400万円前後ですが、新人とベテランでは大きく差があります。一般的に初任給はおよそ17～20万円が相場です。一人前の技術者になるまでは、給料はあまり伸びないことが予想されますが、技術と経験が給料に反映されます。また、「建築設備士」などへのステップアップが収入増につながる可能性が高いです。
配管工は人手不足の傾向があるため、求人条件として給料が上がり続けています。決して高給というわけではありませんが、平均年収は上昇傾向が続いているのは、嬉しい状況と言えそうです。
高卒で就職する人も多く、年齢に関係なく高齢になっても働き続けられるため、経験年数が長くなります。生涯年収は高くなるでしょう。
生活に不可欠なインフラを整えていく仕事のため、仕事への誇りを感じられるでしょう。配管をつなぎ合わせていき、完成させる仕事なので、達成感もあります。最終確認で、漏れがないことを確認した瞬間は、いつでも新鮮な喜びを感じられるという人も少なくありません。
また、経験によって、任せてもらえる技術の難易度も上がっていることから、スキルの向上が分かりやすく、キャリアへの充実感も得られやすいです。
目に見えない箇所の仕事のため、成果に華やかさはないかもしれませんが、社会を支えている仕事の担い手として、自信をもって仕事に取り組めます。
配管工としての就職先は、ビルメンテ会社や建設会社、設備会社、リフォーム会社など、設備工事を取り扱う会社です。
配管工の仕事は、新築物件だけではなく、メンテナンスでのニーズもあります。会社によって、新築を中心に請け負っているところやメンテナンスに強いなど、業務内容に特徴があることも。また、一般家庭向けや工場向けや官公庁向けなど、請負先を絞って運営している会社も多いです。
会社の特徴を基準に就職先を検討するのもいいでしょう。また、知識や技術を身につけた後は独立し、自営業として働く道もあります。全国で仕事はあるので、好きな地方で働くことも可能です。
新築に限らず、既存の建物のメンテナンスやリフォームなどで配管の仕事はなくなることがありません。既存住宅の老朽化も目立つようになってきている状況から、今後も配管工の業務は、多くのニーズが期待できます。
ニーズは増加している一方、配管工の高齢化が進み、働き手は減っているのが現状です。働き手が有利な状況は今後も続くと考えられます。
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