ガス消費機器設置工事監督者の仕事内容や向いている人、資格を取得するまでの流れ、そして有資格者の将来性について解説していきます。
風呂釜や湯沸かし器といった「特定ガス消費機器」に該当する機器の設置工事や変更工事をおこなう際に必要な資格です。ガス消費機器設置工事監督者監督の有資格者が、監督および確認作業をするよう法律で定められています。ほかの一般的な機器と比べて特定ガス消費機器の事故発生リスクが高いことが、作業に資格を求められる理由です。有資格者による監督および工事終了後の確認作業が必要になります。
いま現在、ガス関連の企業で働いている方にキャリアアップにつながりやすい、ガス消費機器設置工事監督者の資格取得をおすすめします。また、ガス工事関連企業への就職や転職を検討している場合も、就職活動を有利に進めやすくする要素のひとつです。ガスは、扱い方を間違うと一酸化炭素中毒などを引き起こす危険なものであるため、慎重さ・責任感をもって働きたいという方に適した職業だといえます。
ガス消費機器設置工事監督者の資格を取得するためには、一般財団法人が実施している講習「日本ガス機器検査協会」の受講が必要です。
資格講習は、初めて資格を取得しようとする人で、かつ、次に挙げる資格を有していない人が対象です。
資格講習は、2日間に渡って行われます。受講に求められる要件はありません。また、受講終了後に試験を受ける流れになります。
こちらの講習で学ぶ内容とその所要時間は、次のとおりです。
【1時間】
特定工事の欠陥に関わる事故例
【各2時間ずつ】
ガスに関する基礎知識・特定ガス消費機器に関する知識・特定工事の施工方法
【2時間半】
特定ガス消費機器の保安に関する法令
【3時間】
ガス消費機器に係る給排気に関する基礎知識
認定講習は、上述の資格をすでに有している人を対象としています。講習は1日のみです。受講後には資格証が交付されるので、経済産業省の産業保安監督部に認定申請の手続きをしましょう。
認定講習で学ぶ内容とその所要時間は、以下のとおりです。
【各1時間ずつ】
ガス消費機器に係る給排気に関する基礎知識
特定工事の施工方法
特定工事の欠陥に係る事故例
【2時間】
特定ガス消費機器の保安に関する法令
ガス消費機器設置工事監督者がいない状態で特定ガス消費機器を扱う工事をすることはできないので、ニーズの高い国家資格であるといえます。また、実務経験などによって年収に一定の差は生じるものの、ライフラインに関わる工事において専門的な作業を担当する立場にあるため、比較的高い収入も期待できます。
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