道路は当たり前のように存在する生活や社会の基盤ともいえるものです。このページでは土木工事で手掛けている道路工事について、役割や工事の特徴などを紹介しています。
道路で行われている工事は全般的に路上工事と呼ばれ、路上工事には占用工事・承認工事・道路工事の大きく3つに分けられます。
水道やガス、電気など様々な業者が占有して行う工事のことです。たとえば道路に管や線などを新設する場合には「新設工事」、古くなった線などを更新する「更新工事」などが挙げられます。どの工事も道路占用許可を得る必要があり、これ以外にも供給工事と言われるケースも。
基本的には個人が道路管理者の承認を得たうえで行う工事のことです。費用がかかるケースも多いので、自費工事と呼ばれることも。たとえば自宅の車庫の前の歩道の段差をなくすための工事なども、この承認工事にあてはまるでしょう。またガードレールの撤去や街路樹を移設するような工事が行われるケースもあります。
各都道府県の道路を管理している者が行っている工事のことです。新設工事・改良工事・維持、修繕工事の3パターンがあります。
道がない場所に、新しく道路をつくる工事のことです。
高齢者や障害を抱えた方が快適に生活できるように整備し、バリアフリー化を行う工事のことです。また車両が入りにくい道路や見通しが悪い道路などの改善を目的に幅を広げる工事なども含まれます。
何十年経過し老朽化した道路のメンテナンスや、標識・ガードレールなどを新しく取り換える工事などのことです。
舗装されていない道路だと、雨が多い時期ではぬかるみも増えてしまい、また乾燥した時期だと粉塵が舞うため、交通環境が悪化してしまうことがあるでしょう。舗装を行うことによって、天候や季節での影響も少なく、快適な道路を利用できます。
道路を舗装することで、路面を平坦にし、適度な滑りや抵抗を持たせることができるでしょう。そのため歩行者や車両にとって安全な通行ができます。
道路の舗装は実用面だけでなく、景観にもプラスの役割があります。周辺環境に適した舗装によって、見た目も良くなり、景観の維持・改善にも役立つでしょう。
アスファルトに砂や砕医師などの材料を混ぜ込み、ローラーなどで整える舗装のことです。工事期間や施工期間が短縮でき、さらにコストもリーズナブルなどのメリットがあり、また防水性や透水性を向上できるでしょう。ただ耐熱性・耐久性は劣るため、定期的に補修工事などのメンテナンスが必要となります。
水・石・コンクリートを混ぜた材料で舗装することです。非常に耐久性が高く、硬いという特徴があるので、駐車場などのスペースに採用されることが多いでしょう。また耐熱性にも優れているため、夏でも温度が上がりにくいというメリットも。
従来の道路舗装はアスファルト舗装がメインでしたが、耐久性・環境への影響面からコンクリート舗装が採用されることも多くなり、交通量が多いエリアでも50年以上にわたって大規模な修繕もなく用いられています。ただ施工に手間や時間もかかるため、コストも高くなりがちで、追加の工事がしにくいというデメリットも。
道路や用地などの目的に応じて、着色舗装や排水性舗装などが行われるケースがあります。この舗装が特殊舗装です。
日本では地震などの災害が、どこで起きてもおかしくない現状があります。そのため震災対策や浸水被害の対策のための施工を行うケースも多いでしょう。道路工事には、そのような災害への対策にも一役を担っているのです。
道路をつくるためには、まず測量などの現地調査を実施します。設計図が完成すれば、環境や予算に合わせて工事の方法などを決定。
ブルドーザーなどを均一にならし、ローラーのついた重機で固めていきます。切土路床・盛土路床・置き換え路床の3つに分類され、それぞれに適した路上の工法が選択されるでしょう。
路床が完成したら、その上に砕石などの材料を平坦に敷き、路盤を固めていきます。クッションのような役割があるため、硬度だけでなく柔軟性も兼ね備える必要があるでしょう。
路盤が完成すれば、次に重機で基盤を固める作業を行います。この基盤も交通の荷重を受け止めるため、硬さだけでなく柔軟性も必要です。
人や車両などが直接触れる部分の工事などで、しっかりと平坦にならし、ひび割れにくいなどの見た目も大切になってきます。耐水性や滑りにくさ、強度なども求められるでしょう。
道路は私たちの生活に身近なもので、生活するための大きな役割を担っています。土木施工管理技士として、道路工事に携わることは大きな意義もあり、やりがいも強く感じられるでしょう。
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