ここでは、土木施工管理技士のやりがいについて、主なものをまとめました。土木工事をやり遂げる達成感、作業員の安全を守る、地域から感謝の声を寄せられるなど、土木建設の現場監督だからこそ得られるやりがいは、たくさんあります。
土木施工管理技士は、道路やダム、橋梁といった土木構造物を造り上げる工事現場で、その中心を担う仕事です。
プロジェクトの設計図を、目で見て、手で触れられる実物として完成させるために、様々な課題をクリアしなければなりません。設計図はあくまでも紙の上に描かれているものです。施工計画を立て、計画に沿って資材や作業員を手配するのも、現場を取り仕切る土木施工管理技士なのです。また、工事中に天候による遅れや状況の変化などがあれば、柔軟に対応しなければなりません。それらをすべてやり遂げ、完成した建造物を見たときの達成感は、何物にも変えがたいものがあるでしょう。
土木建設の現場では、ほんの少しの気のゆるみが事故に繋がってしまうこともあります。現場で働く作業員の命を守るために、土木施工管理技士には、様々な安全対策の取り組みが求められます。例えば、複雑で危険な作業を極力減らす施工計画を立てること、作業員が休養を取れるようにスケジュールを立てること、健康チェックもかねてコミュニケーションをとること。
こういったひとつひとつの積み重ねをしっかりと実施することは大変ですが、「土木施工管理技師として、作業員の命を守っている」という実感は、やりがいでもあります。
また、実際に建設された道路やトンネル、橋といった土木構造物を利用する人たちの安全をつくりだすのも、土木施工管理の役割であり、大きなやりがいとなるでしょう。「自らが監督して完成した道路が、危険性も心配もなく、たくさんの人たちの生活を支えている。」そんな光景を目にすることも、やりがい得られる機会となります。
規模が大きい土木工事であればあるほど、クライアントや施工業者といった工事関係者はもちろん、現場の地域住民など、様々な立場の人たちと密接にコミュニケーションをとって、工事を進めなければなりません。
工事が始まる前は業務に関わる内容のみに留まっていた関係性であっても、工事が進み信頼関係ができはじめると、豊かなコミュニケーションを交わすことができるようになります。同じ目的に向かう業者の方、同僚と助けあったり、建設工事によって地域住民の暮らしやすさを改善することができたりと、会話にたびに感謝される存在になれるのです。
土木施工管理技士として働く人が感じている、土木施工管理のやりがいを集めてみました。
任せてもらえる仕事が増えれば、 自分の成長を感じられる
道路舗装工事の施工管理を行っていますが、入社したばかりの頃は、先輩社員についてまわり、仕事のお手伝いを通して、土木施工管理の仕事を覚えていきました。ひとつの仕事をマスターするたびに、新しく覚えなければならない仕事を渡されていましたが、任せてもらえる新しい仕事が増えていくたびに、施工管理技士という仕事のおもしろさを感じたものでした。
公共工事は規模が大きいため、 達成感も大きい
官公庁から依頼される公共工事の施工管理を行っています。公共工事は現場の規模がとても大きいため、様々な業種の施工業者と協力しあいながら、工事を完成させなければなりません。たくさんの関係者とコミュニケーションを交わしながら、ひとつの建造物を造り上げる、土木施工管理という仕事の面白さと達成感を同時に味わうことができます。
取得したのは国家資格 給料に還元される喜びも
土木施工管理の仕事を務めるには、土木施工管理技士の国家資格を有していることが、当然求められます。将来のことを考え、働きながら取得を目指した私でしたが、なかなか合格できませんでした。しかし、取得後は給料もアップしましたし、昇給や手当てとして還元されたので、やはり嬉しかったですね。
これらのほかにも本サイトには現役土木施工管理技士へのインタビュー記事を多数掲載しています。こちらも併せて参考にしてみてください。
本サイトの監修・取材協力企業
株式会社ティーネットジャパンとは
発注者支援業務において
日本を代表する企業
株式会社ティーネットジャパンは、公共事業の計画・発注をサポートする「発注者支援業務」において日本を代表する建設コンサルタントです。
建設コンサルタントにおける『施工計画、施工設備及び積算』部門の売上げで22年連続業界1位を獲得(『日経コンストラクション』2024年4月号「建設コンサルタント決算ランキング2024」)。主に官公庁の事務所に拠点をおいた業務のため、官公庁に準じた完全週休2日制。ゆとりある環境です。