PRIDE~次世代へつなぐ 土木施工管理技士の新しい働き方 » 【2019】おさえておきたい土木建設業界「旬ワード」 » AutoCAD

AutoCAD

「AutoCAD」はAUTODESK社が開発したCADソフトのひとつです。土木・建設業界においてさまざまなシーンで使用されています。土木施工管理士の資格をとってステップアップしていきたい方や、土木施工管理技士1級に合格し、扱える工事の制限がない状態で幅ひろいプロジェクトなどにたずさわっていきたいと考えている方であれば、ぜひおぼえておきたいソフトだといえます。

こちらでは、AutoCADの特徴や使い方、そして操作スキルを習得するための方法などについて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

AutoCADとは

土木・建築・エンジニアリング・製品設計など、幅ひろいシーンで活躍するコンピュータ支援設計ソフトです。2次元および3次元に対応しており、搭載されている機能も充実しています。上手に利用すれば、設計業務の大幅な効率化アップにつなげることが可能です。

オリジナルテクノロジー「TrustedDWG®」を利用して、設計データの効率的な保存および共有ができるため、とても便利。パソコン以外に、タブレットやスマホからのアクセスも可能です。

AutoCADの特徴

汎用2DCADにおいて大きなシェアを占めている

汎用2DCADとしてのシェアの高さが注目ポイントとしてあげられます。ちなみに、汎用2DCADとは、CADのことで、代表的なものとしては他に「Jw-CAD」「VectorWorks」などがあります。これらも便利なソフトですが、シェアはAutoCADのほうが大きいです。世界各国で使用されていることも、利用ユーザー数の多さの理由となっています。

一般的に、設計職への需要は高いですから、AutoCADの操作スキルを身に付けておけば、転職をする際などは有利になる場合があります。操作スキルを認定するための試験を受けてみるのもよいでしょう。

データ変換には注意が必要

プロジェクトなどの関係者がおたがいにAutoCADを使っている場合は、データを変換する必要がないため、よりスムーズに仕事を進めやすくなるはずです。使用しているソフトが違うものであっても、データを変換して送付すれば仕事を進めることはできますが、一定のリスクもあります。データ変換の際に、データの一部が破損してしまうか可能性がゼロではないからです。寸法誤差や文字化けなどが生じることもあります。

AutoCADの使い方

多くの機能が搭載されているソフトなので、まずは基本的な部分から使えるようにしていくようにしましょう。最初に覚えるべきは、コマンドとレイヤーです。設計画面の最下部にコマンドを入力するためのバーが表示されるので、そこにコマンドを入力し、指示を出していきます。

基準線およびブロックの作成方法

基準線を引くには、マウスを使います。拡大および縮小するときはマウスのホイールを回転させてください。そして、選択範囲をズームするときにはダブルクリックをします。画面を移動させたいときにはドラッグします。

次に、ブロックの作成に移ります。オブジェクトのグループをブロック定義にしてひとつにまとめることにより、作図を繰り返す手間を省くことができるため、業務の効率アップにつながります。ブロック定義が可能なのは、記号・部材・部品などです。

寸法を記入する方法

作成した基準線どおりに寸法を記入していきます。オプション入り替えによりさまざまな寸法タイプの記入が可能です。コマンド実行後にオブジェクトを選択していきます。あるいは、オブジェクトスナップで寸法の起点を指示する方法でも寸法を記入できます。

柱・壁・間仕切り壁などの作図方法

柱の作図においては、柱になる600角の正方形を作図し、それを基準線の交点に配置します。次に壁の場合ですが、200㎜の厚さがある構造壁を配置します。そして、両側に基準線をそれおれ100㎜ずつオフセットして作図してください。間仕切り壁を作図では、100㎜の厚さをもたせましょう。

建具の作成方法

ダイナミックブロックなどであらかじめ建具を作成しておくのがおすすめです。そうすれば、ひとつのダイナミックブロックでさまざまな形やサイズの建具を配置することができます。

AutoCADの習得法

幅ひろい分野で導入されているソフトなので、操作できるようになると便利です。操作スキルを習得するために研修などを受けるのも一つの方法ですが、独学で習得することも不可能ではありません。実際、さまざまなCAD関連の教本が市販されているので、教本を使いながらパソコンで気軽に勉強できます。ここでは、独学で勉強する際のコツを紹介していきます。

操作の仕方を習得したいとき

CADの操作を学べる教本を使って、操作方法を習得します。CADの種類によって差があるので、できるだけAutoCAD用の教本を選ぶことをおすすめします。また、AutoCADは有料のソフトですが、無料の体験版があるので、まずはそれをダウンロードして、実際に操作してみるとわかりやすいでしょう。

製図をするためのスキルを習得したいとき

操作方法の基本的なところを把握できたら、製図をするために必要な知識の習得をスタートするとよいでしょう。製図の教本を使用しながら、決められた手順通りに作図の練習をおこないます。実際の業務においては、作図は「時間とのたたかい」になる場合が多いですが、スキル習得のための勉強においては、正確さを優先してゆっくりじっくり操作を進めるようにしましょう。

資格を取得するなら

スキルのレベルアップを図りたいという方は、資格取得用の教本を使って勉強する必要があります。AutoCADを取り扱っているオートデスク社がおこなっている、操作スキルを認定するプログラムがあります。操作未経験の状態で転職をしようと考えている方は、このプログラムを受けてみることも検討してみてください。

本サイトの監修・取材協力企業

株式会社ティーネットジャパンとは

発注者支援業務において
日本を代表する企業

株式会社ティーネットジャパンは、公共事業の計画・発注をサポートする「発注者支援業務」において日本を代表する建設コンサルタントです。
建設コンサルタントにおける『施工計画、施工設備及び積算』部門の売上げで22年連続業界1位を獲得(『日経コンストラクション』2024年4月号「建設コンサルタント決算ランキング2024」)。主に官公庁の事務所に拠点をおいた業務のため、官公庁に準じた完全週休2日制。ゆとりある環境です。

株式会社ティーネットジャパン 公式サイト
引用元HP:株式会社ティーネットジャパン 公式サイト
https://www.tn-japan.co.jp/ja/
       

(株)ティーネットジャパン 全国積極採用中
求人情報をチェックする