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パワーアシストスーツ

ここでは、パワーアシストスーツについて紹介しています。さまざまな分野で少しずつ浸透が進んでいるパワースーツ。土木・建設業界にもプラスの効果をもたらすとして期待されているアイテムです。その機能や種類、国土交通省が選定するパワーアシストスーツなどについてみていきましょう。

パワーアシストスーツとは

パワーアシストスーツ

生産性アップや働き方改革の実現を視野に、建設現場へのパワーアシストスーツ導入が国土交通省によって検討されています。パワーアシストスーツは、重量の大きいものを持ち上げたりおろしたりする際に、体にかかる負担をおさえることができる機能的なアイテムとして注目を集めています。

一定の普及が進んでいるといえる分野としては、介護業界や物流業界そして農業などが挙げられます。いずれの分野も一定量の肉体労働が求められるため、体へのダメージや負担をおさえやすくなるパワースーツが特に役立つ分野だといえるでしょう。肉体労働の多さという観点においては、建設業界も同様です。装着することで、作業員がより快適に仕事に打ち込みやすくなるのではないでしょうか。

パワーアシストスーツの種類

パワーアシストスーツは「パッシブタイプ」と「アクティブタイプ」があります。それぞれの特徴は次のとおりです。

パッシブタイプ

非動力型と呼ばれており、動力はゴムやバネ、空気圧などです。バッテリー駆動ではないため、稼働時間の上限を気にせずに済みます。体を起こす動作や関節の曲げ伸ばし、腰などの補助をしてくれるパワーアシストスーツです。

アクティブタイプ

バッテリー駆動によるパワーアシストスーツで、モーターやセンサーが作動をコントロールする仕組みになっています。稼働時間の上限がありますが、パッシブタイプよりも、補助力は強いです。また、やや値段がはるものが多いようです。

国土交通省選定のパワーアシストスーツ

国土交通省が選定しているパッシブタイプおよびアクティブタイプのパワーアシストスーツです。「スマートスーツ」と「マッスルスーツ」がパッシブタイプで、「HAL腰タイプ作業支援用」と「PAIS-M100」はアクティブタイプとなります。

スマートスーツ

北海道大学と株式会社スマートサポートの共同開発によるスマートスーツLite。ロボット技術が応用されています。かがみ込むような体勢をとると、筋力補助や体幹安定の2つの効果が発揮されます。通気性に優れた素材が採用されており、かつ軽量化がなされているため、着用時のストレスも少なそうです。

参照元:株式会社スマートサポート
(https://smartsuit.org/lineup)

マッスルスーツ

空気圧によって、人工筋肉を作動させるシステムになっているマッスルスーツEvery。人工筋肉が、装着している人の動作を補助してくれるため、腰にかかる負担が軽くなります。水場でも問題なく使用できるため、とても便利です。

参照元:株式会社イノフィス
(https://shop.musclesuit.co.jp/?a8=7Fgz3FEfV2INbeCM0dyeji8Oh2AtIZyeedyFae.z6mrfV2gFb2gNIeRNaeajRjBI0mUe.KgC0FgzXs00000020749001)

HAL腰タイプ作業支援用

重い物を持つと、どうしても腰に負担がかかります。腰痛などの原因になりかねません。けれども、HALは、装着している人の意思に応じて動作を補助する機能が搭載されています。生体電位信号を読み取るしくみが、それを可能にしています。軽量なので、作業のしやすさにも影響はないでしょう。

参照元:CYBERDYNE
(https://www.cyberdyne.jp/products/Lumbar_LaborSupport.html)

PAIS-M100

電動モーターで、さまざまな動作が楽になります。物を上げるときには10キロ~15キロ分腰を補助し、反対に物を下げるときには、ブレーキアシストで補助。また、中腰の体勢で作業するときには、その体勢の保持の補助がおこなわれます。また、歩行時の補助もおこなわれます。

参照元:パワーアシストインターナショナル株式会社
(https://pai.co.jp/product/pais-m100/)

参照元:国土交通省
(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/sosei_constplan_tk_000036.html)

パワーアシストスーツが土木・建設業界にもたらす期待

国土交通省は、土木・建設業界にパワーアシストスーツを導入する目的のひとつとして「労働集約型という考え方からの脱却」を掲げています。現場作業の肉体的な負担を軽減することで、より多くの若年層の技能者が、この業界に定着していくことが期待されます。働き手不足が懸念される現在において、少しでも働きやすい労働環境を整えることは、問題解決への糸口になるでしょう。

まとめ

パワーアシストスーツを使用して仕事ができるようになれば、土木・建設現場における仕事の負担を減らすことができると考えられます。過酷な労働環境を改善するための取り組みが、こういったアイテムの導入などによっても進められています。

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引用元HP:株式会社ティーネットジャパン 公式サイト
https://www.tn-japan.co.jp/ja/
       

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