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安全書類(グリーンファイル)の作成

ここでは、安全書類の内容と種類、作成方法について解説しています。安全書類の作成時の参考にしてください。

安全書類(グリーンファイル)とは

安全書類とは、工事現場の安全を管理するために作成される書類のことです。別名グリーンファイルや、労務安全書類とも呼ばれており、作業員の情報や作業内容を把握する際に用いられています。

全国建設業協会の全建統一様式を用いて作成するか、あるいは各ゼネコンが独自に用意した様式を用いて作成するのが一般的です。

安全書類の作成が必要な理由は、有事の際の責任の所在を明らかにするためです。作業員の権利や安全を守るためにも、必ず作成が求められます。

安全書類(グリーンファイル)の種類

安全書類には様々な種類がありますが、ここでは一般的な9種類の安全書類について解説していきます。

「作業員名簿」・「工事安全衛生書」・「新規入場時等教育実施報告書」・「安全ミーティング報告書」・「持込機械等使用届」・「工事・通用車両届」・「有機溶剤・特定化学物質等持込使用届」・「火気使用届」です。

まず、1つ目の作業員名簿とは、作業員の氏名や住所といった情報を把握するための書類です。雇用状況の把握や、作業員が所持している資格の確認に用いられます。

2つ目の工事安全衛生書とは、工事期間や流れを記入し、考え得るリスクについてまとめます。作業員にあらかじめ危険な作業を周知する目的で作成されますが、ミーティングを実施して項目を確認すると認識のずれをなくせるでしょう。

3つ目の新規入場時等教育実施報告書とは、下請業者の作業員が安全衛生教育を受けているかどうかを、元請が確認するための報告書です。作業員が現場のルールを確認している証明となります。

4つ目の安全ミーティング報告書は、現場で起こり得るリスクと、対策をまとめた書類です。事故が発生した際に、安全管理を行っていたことを証明できます。

5つ目と6つ目の持込機械等使用届は、移動式クレーン/車両建設機械等の使用届と、電気工具・電気溶接機の使用届の2種類があります。どちらも現場で建設機械や機械を使用するための書類です。運転者の名前や資格、定期的なチェックの有無を確認する際に使用されます。

7つ目の工事・通用車両届は、工事現場に入場する車両を記載した書類です。工事現場には複数の業者が訪れるので、出入りする車両の情報が必要となります。作成した書類をもとに、各車両の搬出入の時間を確定します。

8つ目の有機溶剤・特定化学物質等持込使用届は、現場で扱う危険物・有害物について事前に申請するための書類です。使用時間や使用材料を報告し、作業許可を得てから、ルールに乗っ取り決められた時間に作業を完了させます。

最後に、9つ目の火気使用届は、火気使用作業がある場合に申請する書類です。特に、火気使用作業は、引火などのリスクが伴うため、作業許可が必要となります。

安全書類(グリーンファイル)の作り方

安全書類は、責任の所在を明確にするためにも、正確な情報を載せる必要があります。安全書類の種類によって、全建統一様式・各ゼネコンが用意した様式など、指定された様式で作成しましょう。

安全書類(グリーンファイル)を作るときのポイント

安全書類を電子化して作成できるシステムを導入すると、法律に則った書類作成が簡単にできるようになります。また、一度作成した情報をもとに、自動で情報が反映されるので、記載漏れや誤った情報の記載を未然に防ぐことができます。安全書類は作成しただけでは現場に周知するのは難しいので、大事なポイントはミーティングを実施するなど、直接伝えて認識のずれをなくしましょう。

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