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鳶職人

建設に関わる仕事に「鳶職人」という職業があります。ここでは、鳶職人の仕事内容や必要な資格の有無、給料、将来性などをまとめました。

鳶職人の仕事内容

建設現場で、高所での作業を行う職人のことを鳶職人と言います。足場作りや骨組みの取り付けが仕事の中心です。「職人」と言われている通り、専門性が高い職種。現場でも一目置かれる職業です。

建設現場の足場を組む「足場鳶」、鉄骨造の建物の骨組みを組み立てる「鉄骨鳶」、建物内部の大型機械などの重量物の据え付けなどを行う「重量鳶」の3つに分類されます。

新築の工事現場はもちろん、改修工事の現場でも必要な存在です。巨大なマンションや商業施設では、ある程度年数が経てば改修が必要になります。そんなときにも必要不可欠なのが鳶職人の仕事です。

鳶職人になるには

鳶職人になるために、学歴は関係なく、資格なども必要ありません。基本的には現場で技術を身につけていくことになります。見習いからはじめ、少しずつ技術を身につけて一人前の鳶職人へ成長していくため、仕事を身につけるためには時間が必要です。

土木や建築の知識があれば仕事のコツもつかみやすいため、土木施工管理技士の経験は有利に働くでしょう。

ただし、鳶職人は体力勝負です。40歳を超えると徐々にデスクワークに移行していく傾向があります。体力・運動能力がある20代~30代が活躍できる時期だといえるでしょう。

鳶職人の給料・年収

鳶職人の給料は、日給月給制を採用しているところが多いです。固定の月給制ではなく、日給を決め、実際に働いた日数をかけて月々の給料が算出されます。雨などで仕事が休みになると収入が減る代わりに、頑張れば高収入が得られる仕組みです。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査の職種別賃金額」(※)によると平成27年の鳶職人の平均所定内給与は28万500円でした。職長や親方は、さらに高収入を得られます。建設現場で働く作業員の中でも給料は比較的高いです。

スキルや役職によって給料は上がりますが、運動能力が衰え現場仕事が減ってくるため、40代後半あたりが給料のピークと考えられます。

参照元:pdf厚生労働省|賃金構造基本統計調査の職種別賃金額
(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10701000-Daijinkanboutoukeijouhoubu-Kikakuka/shiryo2-9.pdf#page=3)

鳶職人のやりがい

鳶職人は、経験がそのまま収入に反映される職業です。経験に応じて昇給が可能。職長や親方になれば、より給料が増える可能性があります。

また、自分の仕事に対する満足感が高い職業でもあることも特徴です。自分がつくった足場や建物が完成した姿を見たときに感動や誇りを感じる鳶職人は少なくありません。

高層建築物をつくるためにはコツコツと足場や鉄骨を組み上げることが必要です。その仕事が終わり、地上から仕事の成果を見たとき、そのスケールの大きさに充実感を得られます。有名な建物になれば、自分が建築に関わったということも自慢になるでしょう。

鳶職人の就職先

鳶職人の就職先は、一般的に建設会社です。

見習いとして経験を積みながら、先輩の指導を受けます。気の緩みが事故につながりかねないため、先輩の指導は厳しいでしょう。

高所作業は18歳未満では禁止されています。そのため、中学校や高校を卒業して入社しても、すぐに高所作業を任させることはありません。パーツの運搬業務などからスタートして、知識や技術を身につけていきます。

鳶職人の将来性

鳶職人は、業界全体として、人手不足の状況です。鳶職人が高齢化し、引退する人も増えているため、企業同士で鳶職人の奪い合いのような状況。鳶職人を育てるには年単位での時間がかかるため、売り手市場と言えます。

一方、大型建築物の改修や都市計画などで、鳶職人の需要は減りません。鳶職人の将来性は明るいと言えるでしょう。

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