プラントエンジニアは、その名称のとおり、プラントの設計・建設などに携わる職業です。ですから、建設現場で責任者として安全に作業が進んでいくように指揮する立場である土木施工管理技士を目指している方にとっても、関連が深いといえます。土木・建設現場で働く上でステップアップを目指しているのであれば、プラントエンジニアの仕事についての理解を深めておきたいところです。
プラントの設計から、建設が完了したあとの保守までの、すべての業務が含まれるのが、プラントエンジニアの仕事です。ちなみに、プラントとは、石油やガス、化学製品、医薬品、発電、製鉄など、社会の基盤を支える物を製造する工場のことです。
プラントエンジニアの仕事は専門領域ごとに異なります。ただし、予実管理・スケジュール管理・リスク管理といったマネジメント業務を担当する点においては、いずれの領域であっても共通しています。
プラントエンジニアになるために必ず取得するよう定められている資格はありません。ただ、実務においては、各専門領域に応じた深い知識が求められます。知識の程度としては、大学の理工学部卒業レベル以上であると考えておくとよいでしょう。実際、プラントエンジニアをつとめている人の多くは、理系分野の学士や修士の学位を持っています。専門分野はさまざまなものがあり、たとえば、土木工学・機械工学・電気電子工学・建築工学・応用化学などが挙げられます。
上述のとおり、必要な資格はありませんが、取得しておくことで有利な資格もあります。就職や転職などの際に有利に働きやすいと考えられる資格として、土木施工管理技士があげられます。そのほかにも、次のようなものがあります。
この他にも、建設業法の規定に沿って国土交通省が実施している技術検定の資格を取得しておくことも、自分のスキルをアピールしやすくなるので、おすすめです。
参照元:indeed キャリアガイド
(https://jp.indeed.com/career-advice/careers/what-does-a-plant-engineer-do)
ちかごろでは、日本国内ではメンテナンス業務がメインで、事業展開については海外でおこなっている企業も少なくありません。実際、中東・アジアの地域とのプラント建設プロジェクトも盛んに実施されています。
ですので、プラントエンジニアリングそのもののスキルだけでなく、英語力も大きな強みとなります。国際的にも評価されている米国ライセンス「プロフェッショナルエンジニア」を取得しておくのもよいでしょう。
さまざまな条件によって左右されるため一概にはいえませんが、ひとつの目安としては、プラントエンジニアの平均年収557万円強ほどであると考えておけばよいでしょう。また、年間のボーナス額としては100万円弱という数字が出ています。
参照元:doda
(https://doda.jp/guide/zukan/069.html)
プラントとはつまり工場のことですから、大規模な建築物に携わることができるのが、やりがいのひとつとなるでしょう。ビルなどよりも高い専門性が求められることも多いですから、その分、完成時には強い達成感を得られるはずです。
特に海外での事業展開において、プラントエンジニアは活躍の場所が多い職業です。インフラが充分には整っていない東南アジアや中東などの国々ではプラント建設への需要が高いので、海外勤務が可能なプラントエンジニアにとっては、将来性あふれる職業だといえるでしょう。
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