このページでは、造園工事の施行に際して、土木施工管理士であれば把握しておきたい重機移植工法について紹介しています。工法が持つ多くのメリットや施工手順、施工事例などをみていきましょう。
重機移植工法は、ブルドーザー装着型・ホイールローダー装着型の重機で堀取りや運搬、植付を行う作業です。自然にあまりダメージを与えない、優しい工法として知られています。
掘取り作業から植付作業までのプロセスを効率よく進められ、スピーディーに工事を完了できるので工事を実施する季節を選びません。市街地エリアの既存木の再設置や里山の設置などをおこなうときに、この重機移植工法が採用されています。
樹木の移植をおこなう上で、多くのメリットがある重機移植工法。おもなメリットとして、次のようなものがあげられます。
根鉢周りの掘削をおこなわず、根鉢ごと大きく取るので、自然樹形を損なわずに移植できます。また、樹木を立てたままの状態で運搬することが可能なので、枝を折るなどする必要もありません。
根鉢と周期の植生基盤にダメージを与えずに運搬・移植するのがこの工法の特徴です。つまり、樹形を取り巻く環境一体をそのまま移植できるわけです。その結果、樹木の活着率がアップし、生態系の早期再生が可能になると考えられています。
工事を短時間で完了させることができるので、コストをおさえやすくなります。そのため、工事を発注した側にとってのメリットも大きい、経済的な工法であるといえます。
重機移植工法は、次にあげるようなさまざまな用途・シーンに利用可能な工法です。
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