砂利採取業務主任者は、砂利採取の作業に伴って発生するリスクを回避し、安全な作業環境を構築して現場をマネジメントする資格です。土木施工管理技士を目指す上で、砂利採取業務主任者の役割についても理解しておきましょう。
砂利採取業務主任者は、砂利採取作業において現場の安全管理や作業員の監督業務などに従事するための資格です。
「砂利」は土木工事や公共工事などの建設現場で、建造物の基礎を作るために重要な材料であり、社会インフラを構築する上で欠かせません。
一方で、採取場の地面を掘削して砂利を採取する際には、土地の崩落や地すべりといった危険性、周辺に流れ出した砂利による河川の汚濁や道路への被害など、様々なリスクが発生します。
砂利採取業務主任者は、こうしたリスクを回避し、安心安全な砂利採取を実現するために尽力します。
砂利採取業務主任者の資格を取得するためには、年齢や砂利採取の実務経験といった受験資格を満たした上で、資格試験に合格しなければなりません。実務経験は学歴によって必要な期間が異なり、指定の講習を受けることで実務経験に代えることもできます。
砂利採取業務主任者の資格試験は学科試験と実地試験に分かれており、学科試験では関連法令や砂利の採取方法、環境保全に関する知識などが問われます。一方、実地試験では実際の現場を想定した実務的な能力が試験されます。
砂利採取業務主任者の資格を活かせる業界は、社会インフラの建設工事において砂利を扱う業界です。具体的には、砂利採取業者や土木工事会社、建設会社などが挙げられます。
砂利採取は公共工事や土木工事において必要不可欠な工程の1つです。そのため、作業現場で監督として指揮を執る砂利採取業務主任者は、砂利を扱う業界や関連会社で活躍できます。また、資格取得には相応の要件があり、誰でも気軽に受験できない希少性も重要なポイントです。
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