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土木工事の種類

土木工事と言っても基礎をつくる工事もあれば、外構をつくる工事など様々です。このページでは土木施工管理技士として携わる土木工事の種類について紹介しています。

土木工事とは

基礎工事

建物の基盤をつくるための工事のことで、主に「杭基礎」と「直接基礎」に分けられます。さらに直接基礎はベタ基礎・独立基礎・布基礎に分けられ、一般的にはコンクリートで全面を覆うベタ基礎を使うことが多いようです。基本的には建物の基礎となる部分に配管工事や打設工事を実施し、土台を作っていきます。

基礎工事の種類や流れを
詳しく紹介

ベタ基礎と布基礎の違いとは?

ベタ基礎は建物の基礎の全面を鉄筋とコンクリートでカバーし、建物の重量を「面」で広く支える基礎です。一方、布基礎は立ち上げ部分だけに鉄筋とコンクリートを使って基礎を構築し「点」によって建物の重量を支える方法です。

ベタ基礎と布基礎にはそれぞれ特徴があり、施工管理技士としても正しく把握しなければなりません。

ベタ基礎と布基礎の違いとは?
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造成工事

建築するために石積みや土留などを行い、土地を整える工事のことです。土地に高低差があるケースや変形しているケース、地盤が弱いケースなどで行われます。たとえば高低差のある土地だと建築できないので盛土を行い、土地を滑らかにする必要があるでしょう。ただ斜面に分譲地を作る場合は、全て平らに整えるのではなく、段差をつけて整地しなければなりません。ケースによって盛土などで整える工事を行います。

外構工事

建物以外の工事のことです。塗装工事・排水工事・造園工事などが含まれ、建物を作る前に行う「先行工事」、建物を建てた後で行う「仕上げ外構工事」があります。先行工事だと土台などが雨で流れないようにすることが重要な役割で、仕上げ外構工事は快適かつ美観にも優れた空間をつくることが重要になり、ポストの設置や車庫を作るなどの工事を行います。

外構工事の作業内容や
役立つ資格とは

土木工事の種類

ダム建設工事

ダム工事には利水や治水として活用するための人口の湖のような貯水池ダムの工事や、土石流の予防などを目的に谷などに設ける砂防ダムの工事などがあります。どちらの工事においても比較的規模が大きいため、工事用の道路をつくるところから工事は始まり、コンクリートや土砂などを活用しダムづくりを実施します。

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トンネル工事

トンネルの本体工事やシールド工事、推進工事に分類。一般的にトンネル工事では掘削した後に鉄板や木板などをあて支柱で支えたうえで、内部をコンクリートで固めてトンネルを作っていきます。

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橋梁工事

川や海、渓谷などを安全かつ快適に渡るための橋を架ける工事のことです。PCロックシェード橋梁工事やPC橋梁工事、橋脚工事などがあり、基本的には地中・海中で橋を支えるための基盤と橋脚を作り、橋桁を設けてから橋を架けていきます。コンクリート製もあれば、鉄製など橋の種類も豊富です。

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道路工事

道路構造物工事・道路改良工事・道路開設工事・道路築造工事に分けられます。一般的にローラー重機で踏み固めたあとで、熱したアスファルトで表層を作れば完成です。見た目だけでなく、環境などに応じた機能性も求められるでしょう。

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河川工事

水害を防止し、被害を抑えるための工事です。氾濫を防ぐために堤防を設ける、河川の掘削などの工事を担い、上流・中流・下流などのエリアごとに工事の種類がことなります。

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鉄道工事

電気設備部門や保線・土木部門、建築部門に分類され、それぞれの部門によって求められる資格も違います。電気設備部門は電車や駅などに電気供給するための工事で、保線・土木部門は線路やトンネル、橋などを管理するための工事です。建築部門は駅全体の建物などをデザイン、改良する部署になります。

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空港建設工事

空港施設の新規の建設だけでなく、既存の施設の作り直しや古い施設の解体なども含まれます。もし海上に空港を設ける場合には、埋め立て造成工事や護岸築造工事なども行い、陸上での建設とは異なる技術が必要とされるでしょう。

土地区画整理工事

土地の状態を建築できるように整える工事です。基本的には地面を整える作業が多く、住宅などを建てる際に重機や手作業などで必要となる整備を実施します。

公道下の下水道工事

建設業28業種の中で細かく分類されており、公道下の下水道工事は土木一式工事の一つです。工事は基礎をつくり、下水管を設け、汚水を本管に流すための排水桝を設置します。

農業土木工事

土地を農用に整える農用造成工事や、農業をするために河川や地下水から水を引く灌漑水道工事などがあります。どの工事も排水の改良や区画整理などを実施し、農地を保護し、生産性アップを目標とした工事です。

砂防工事

河川の氾濫や土砂の災害を防止するための工事のことです。また森林火災などが生じた土地の緑化を図る工事も含まれます。たとえば氾濫した土地を公園などとして役立てる工事も砂防工事のひとつです。

森林土木工事

森林の道を整備し、土砂崩れの予防を図ることを目的として行われる工事です。林道工事や治山工事に分類され、環境への配慮をしながら工事はすすめられます。

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