土木工事やコンクリート構造物の工事で使用されるコンクリートには複数の種類があり、その中には流動性を高めた流動化コンクリートや高流動コンクリートもあります。このページでは流動化コンクリートと高流動コンクリートについてまとめました。
流動化コンクリートとは、文字通り普通コンクリートよりも流動性を高めたコンクリートです。流動化コンクリートを使用する際は、ベースコンクリートへ流動化剤を添加し、セメント粒子の流動性を高めることが特徴。普通コンクリートへ水を加えて流動性を高めているわけでなく、普通コンクリートの単位セメント量や単位水量を変更させずに流動性を高めています。
流動化コンクリートは高層ビルの施工や、積みブロックやU字溝といったプレキャスト工場製品などの製造に使用されています。なお、流動化コンクリートを製造する方法には、プラント製造のほか、現場で流動化剤を添加する方法などがあり、施工条件に応じた選択が求められます。
流動化コンクリートを使って施工する場合、いくつかのポイントを意識して施工しなければなりません。流動化コンクリートの施工のポイントとしては以下のようなものがあります。
まず、流動化コンクリートを製造してから現場で使用するまでの時間は、流動化コンクリートの施工品質へ大きく影響します。そのため、運搬時間が長引かないよう、できる限り近いコンクリートプラントを利用するか、現場で製造するなど、運搬時間の短縮方法を考えることが重要です。
また流動化剤には液体と粉末がありますが、液体を水で薄めて使用するとコンクリートの含水比が変わってしまうため、常に原液で使用し、その使用量についても正確に計量しなければなりません。なお、液体流動化剤を使用する際は質量と体積のどちらで計算するかも統一しておきましょう。
高流動コンクリートとは、流動化コンクリートと同様に流動性に優れたコンクリートですが、高流動コンクリートは普通コンクリートよりも水分量が少なく緻密なコンクリートになっています。
流動化コンクリートの場合、普通コンクリートへ流動化剤を添加するため、水分量そのものは普通コンクリートと同じになります。一方、高流動コンクリートはそもそも水分量を抑えて設定されていることが重要です。言い換えれば、同じ水分量に調整した場合、流動化コンクリートよりも高流動コンクリートの方が流動性も高くなるといった点が特徴です。
高流動コンクリートは水セメント比が小さくなるため、強度や耐久性が高くなり、性質としては高強度コンクリートに近いとも言えるでしょう。
なお、高流動コンクリートには「粉体系高流動コンクリート」や「増粘剤系高流動コンクリート」、「併用系高流動コンクリート」などがあります。
高流動コンクリートは普通コンクリートよりも粘性が高くなっており、運搬に使用するミキサも練り混ぜ性能に優れたものを選定してください。
また、高流動コンクリートの粘性には骨材の表面水率も影響するため、細骨材であれば表面水率が5%以下、粗骨材の場合は表面水率が1%以下になるよう調整配合することもポイントです。
施工における注意点として、高流動コンクリートは普通コンクリートよりも緻密であり、型枠にかかる側圧が増加する場合があるため、必要に応じて補強を検討することが求められます。
そのため、必要に応じて型枠の補強なども行います。ほかにも、混和剤や骨材の種類を適切に選定することに加え、コンクリート打設時の流動距離が長くなりすぎないよう注意が必要です。
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