ここでは、渋谷駅周辺開発プロジェクトを紹介しています。人々の暮らしに欠かせない開発工事について詳しく解説しています。
渋谷駅周辺開発プロジェクトとは、渋谷駅周辺で行われている「9つのプロジェクト」のことです。現在の原宿・表参道・青山・代官山・恵比寿が点在する街並みから、エリアで繋がる回遊性の高い街並みに変えるために、開発が進められています。
既に2016年以前から進められてきた渋谷駅周辺開発プロジェクト。2027年頃まで相次いで開発が予定されています。予定では2027年完成を目途に改修が進められており、渋谷駅周辺は大きく様変わりします。
渋谷駅周辺の開発では、既に1つ目の開発プロジェクトである渋谷ヒカリエが2012年4月26日に開業、2つ目の渋谷キャストは2017年4月28日に開業しました。
3つ目の渋谷ストリームは2018年9月13日に開業、4つ目の渋谷ブリッジも2018年9月13日に開業しています。5つ目の渋谷ソラスタは2019年3月29日に竣工、6つ目の渋谷フクラスは2019年11月にオープンしました。
残る7つ目の渋谷スクランブルスクエアは、東棟の第一期の工事が完了し、2019年11月1日に開業しました。中央棟と西棟の第二期の工事が今後予定されており、2027年度に開業予定です。
8つ目の渋谷駅桜丘口地区の開発は、2023年度に竣工予定です。複合施設の建設や、南西部一体の動線を繋ぐ工事が行われています。
そして、9つ目に予定されているプロジェクト、渋谷二丁目17地区に建てられる高層ビルは2024年度に竣工予定となっています。商業施設やオフィスが入る地上23階建てのビルが建築されます。
渋谷駅構内と鉄道の開発ですが、2028年6月末までに改修が実施される予定です。一部の改修が既に行われており、2021年10月22~25日の始発まで渋谷駅山手線内回りのホームで線路切替工事が実施されました。
また、渋谷駅では2つの改札、南改札が2021年9月12日に、中央改札が2021年10月10日に既に移設されています。
他にも、山手線・埼京線ホームの並列化および島式化、東京メトロ銀座線ホームの島式化、東京メトロ副都心線・東急東横線の地下化、相互直通運転化、乗換コンコースの拡充が行われます。
上記で紹介した2021年10月22~25日の始発までに実施された、渋谷駅山手線内回りのホームで線路切替工事では、3,300名の作業員が動員される一大プロジェクトでした。
52時間しか工期が取れないため、綿密な計画をもとに実行に移されました。内回り線のホームを広くするための線路切替工事で、架線と線路を工事桁ごと移動させてホームをつくる大がかりな作業が行われています。
時間を短縮しつつ、作業員の安全性を確保するために、1年がかりでシミュレーションを実施しています。間に合わない事態は絶対に避けなければならないので、模擬的な工事環境をつくり、工事桁を並べる一連の作業時間を細かく計測。
何度も計画を練り直して、様々なリスクを想定した回避策を考え、150~200の試験項目を立案しています。ミスをするという前提のもとプロジェクトマネジメントを行い、現場で作業する職人に意見を求めて、最終的な計画が立てられました。
また、万が一間に合わなかった場合に備えてリスク管理をし、運行が遅れるアナウンスの準備や、運行形態の変更まで考えたことで、プロジェクトは成功をおさめています。
都心においても、土木施工管理技士の仕事は大切な役目を担っています。人々の生活の身近なところにも携わっているため、やりがいを感じる仕事だといえます。大きなプロジェクトから小さなプロジェクトまで、土木施工管理技士の仕事は生活には欠かせない存在です。リスク管理や安全管理を徹底して、人々の暮らしを支えるプロジェクトを遂行しましょう。
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