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作業工程表の作成

ここでは、作業工程表の内容と種類、作成方法を解説していきます。押さえておくべきポイントを踏まえたうえで、精度を高めた作業工程表を作成しましょう。

作業工程表とは

作業工程表とは、工事のスケジュール管理を行うために、作成する書類のことです。土木工事や建設工事の工程と納期をまとめると、各工程のスケジュールを把握しやすくなります。

作業工程表がない場合、スケジュール調整や人員調整が難しくなり、予定していた納期に間に合わなくなる可能性が出てきます。追加費用が発生するほか、クライアントの計画が狂うため、会社の信用問題に関わるでしょう。

特に、大規模な工事になるほど、複数の作業が必要となり、工事全体の統率をとるのが難しくなります。作業工程表は工事の質を左右する重要な役割を担うため、全体の指揮をとる現場監督・施工管理技士が作成します。

作業工程表の種類

作業工程表は複数の種類がありますが、ここでは大きく分けて3種類の工程表を紹介します。バーチャート工程表・ガントチャート工程表・ネットワーク工程表です。

1つ目はバーチャート工程表で、必要日数を視覚的に把握しやすい工程表です。縦軸に各作業名を記入し、横軸に作業日数を記録します。

2つ目はガントチャート工程表で、縦軸に作業名、横軸に作業の達成率を記録する工程表です。進捗率が分かりやすく、遅れている作業が明確になります。現場の作業員が一目で把握しやすくなります。

3つ目はネットワーク工程表で、作業内容ごとの関係性を洗いだす工程表です。作業番号・作業日数・作業の進捗方向を記入するので、工事の流れと標準所要日数を把握しやすくなります。合理的な人員配置や機材搬入のためにも必要な工程表だといえます。

作業工程表の作り方

作業工程表を作成する際は、工種内容・作業の内容・標準所要日数・伝達事項・作成日の4つの項目を記入します。全体像が分かるように、金物工事や内装工事など、大まかな工種を記載します。そして、工種内容の詳細、内装工事で何の作業を実施するのか、細かな作業内容まで分かるようにしておきましょう。

作業内容まで記載した後は、どの作業に何日くらいかかるのか、標準所要日数を記入。作業員に知っておいて欲しい搬出入情報など、伝達事項を記入しておき、作業工程表の作成は完了です。

ただし気を付けなければならないのは、作成日を記載しておくこと。作業工程表は作業の進捗状況により都度更新する必要があるため、新しい情報かどうか一目で把握できる情報が必要です。

作業工程表を作るときのポイント

作業工程表を作成する際は、大きめのA3サイズを採用すると良いでしょう。小さいサイズだと各種作業工程表を作成した際に、分かりにくくなり、確認漏れが発生する恐れが出てきます。どの作業員にも分かりやすくするために、誰が見ても一目で内容を把握できる作業工程表を作成しましょう。

作業工程表のメリットとは

作業工程表を作成すると、全体の指揮をとる現場監督以外の人達も、全体の流れが把握しやすくなります。現場監督の頭の中だけでスケジュールを把握していても、現場の作業員に伝わらなければ、作業の効率が悪くなる恐れも。

他業者も含めて作業に関わる人達がスケジュール調整をしやすくなる、作業工程表の作成を目指しましょう。特に、複数の業者と連携をとる工事では、一つの作業が遅れると全てのスケジュールが遅れるケースは少なくありません。

当初予定していた工期に間に合わせるためにも、作業工程表の精度を高めることが大切です。

作業工程表の作成は慎重に

作業工程表の作成は慎重に行いましょう。全体のスケジュール調整を行う際に必要な書類のため、大まかな工程表ではなく、都度見直しを図りながら正確な情報を伝えられるようにしてください。

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