どんな仕事にも向き・不向きがありますが、土木施工管理技士も例外ではありません。
ここではどんな人が土木施工管理技士に向いていないのかをまとめ、25選として紹介します。
土木施工管理技士を目指そうか考えている方は、ぜひ参考にして下さい。
施工管理という仕事は工事全体の管理を行うものであり、効率的かつ安全に工事が進められるようマネジメントする必要があります。
そのため、全体を把握する視野の広さやトラブル発生も含めた工期管理への柔軟な対応などが行えるかどうかが重要であり、マネジメント業務に適正があるかどうかが大きく影響してくる仕事です。
現場では天候状況や進捗状況によって思わぬハプニングの出来事が起こり得ます。
その際に感情的に説明・指示を急がず落ち着いた対応力が求められる場面があります。
普段から感情的になり怒りを人に与える人には向いていない可能性があります。
道路や橋、トンネル、河川等の土木工事において現場では外作業が求められることがあります。
そのため外での活動で、河川では蚊、ミミズなどトンネルではネズミが現れることも珍しくはありません。
極端に虫が苦手な方には少々厳しい環境かもしれません。
施工管理は全体をマネジメントする業務になるため、一つのことにしか集中ができない、マルチタスクをこなせない方は向いていないと言えるでしょう。
頭の回転がついていかないと、工期管理や設計変更など、多くのイレギュラーに対応することが難しいかもしれません。
特別に頭がよい必要はありませんが、ある程度余裕を持っておく必要があるのです。
工事を進める上に置いて安全衛生と並ぶくらい重要なポイントが工期管理です。
発注者から要請があった工期通りに作業を進めることができない場合、信頼に大きく関わってきます。
プライベートにおいてもずさんで、遅刻が多かったりアポイントをすっぽかしてしまうようなスケジュール管理ができない人は向いていない仕事です。
施工管理はマネジメント業務なので、現場スタッフや職人さんを動かして工事を進めなければいけません。
当然工事は自分一人では到底こなすことができない作業量ですので、他人に仕事を頼めず自分でやってしまうような気の使い方をしてしまう人は向いていないでしょう。
役割分担をきっちりとして、人を動かせなければ務まりません。
仕事は大人数で行いますし、何より人を動かす上において最も大切なことがコミュニケーションです。
信頼関係がないと指示がうまく伝わらなかったり、何かトラブルがあった時などに柔軟な対応をお願いしづらいといった支障が出てくる可能性もあります。
普段からコミュニケーションをしっかり取ってよい関係を築けていなければ、円滑に進めることはできないでしょう。
施工管理はパソコンを使った事務作業が必要な場面もあります。
そのため、全くパソコンが触れない、あるいは苦手意識が大きい方は向いていないと言えるでしょう。
高度なスキルやIT企業並みに使いこなす必要はありませんが、ローマ字入力や表計算ソフトといった基本的な操作は最低限できておく必要があるでしょう。
現場業務においてイレギュラーの発生が起こり得るものです。
施工管理は全体を見ながらイレギュラー対応について、的確に指示を飛ばさなければならないポジションです。
トラブル発生時にこそ落ち着いて対応する必要がありますので、予測不能な事態が発生した際にパニックになってしまうような方は向いていないと言えるでしょう。
30代以上などある程度年齢を重ねている場合で、今までの仕事においてマネジメントの経験がない方は向いていない可能性があります。
若い方であればこれから経験を積む、という意味で周りもサポートしてくれる可能性がありますが、ある程度の年齢で今までに部下を持ったことがないような方であれば現場監督のようなポジションは厳しいかもしれません。
施工管理はいわゆる現場監督ですので、リーダーシップを発揮して全体をまとめ上げる必要があります。
そのため、困った時に他力本願だったり責任転嫁な体質の方は向いていないと言えるでしょう。
現場スタッフや職人さんの力を借りつつも、やはり大事なところでリーダーシップを発揮することができない方は難しいかもしれません。
いわゆる職人さんは、頭の固い人や変わった人も多くいます。
まして年上であればポジションや立場は関係なく怒ってきたり、きついことを言ったりする人もいるでしょう。
それをいちいち気にしているようでは施工管理は務まりません。
そのため人に言われたことを気にしすぎる人も、向いていないと言えるでしょう。
工事現場で働く職人さんたちはいわゆる体育会系の方が多いです。
肉体労働をしている方たちなので、そういう形でのコミュニケーションが主流にどうしてもなってしまうのです。
しかし工事を円滑に進めるためにはコミュニケーションは必須ですので、体育会系のノリが苦手な方に施工管理は向いていないでしょう。
工事現場において最も大切なことが安全衛生であり、事故なく工事を進めなければいけません。
そのため危機管理に対する意識は細心の注意を払う必要があり、これが欠如している人には施工管理を行うことができません。
どれだけ素早く工事を進められたとしても、事故が1件起こるだけで信頼は大きく失ってしまいます。
現場の工事は早朝から、また遠方に出向いたりする機会があります。
移動時間を含めて朝早くから活動することもあり、朝が弱い人には向いていない可能性があります。
現場ごとに異なるスケジュールにも対応できる柔軟性が必要な仕事です。
進捗や案件によっては長時間に及ぶこともあるなど、施工管理においても夜遅くまでの作業になることがあります。
そのため夜が弱い人は向いていない可能性があります。
現場対応が終わってから事務作業を行うなど、施工管理はタフさも必要な仕事なのです。
工事は大きなものを動かすことが多いですが、実は細やかな対応も必要なのです。
そのため大雑把で面倒くさがりのような方には向いていません。
綿密な施工管理が行えないと、職人さんはおろか発注者からの信頼も失ってしまうかもしれません。
安全管理や数値計算など、さまざまな場面で細やかさが求められるのです。
現場では様々な経歴や異なる年代の方と接する場面があります。
そのため年齢を気にした対応(例:年上の方には敬語、年下にはタメ口)をする方には向いていません。
現場では年齢問わず一丸となって工事全体に取り組まなければなりません。
施工管理の仕事は、常に頭を回転させながら現場を円滑に動かしていく必要があります。
しかし悩みを抱えやすい人の場合、考え込んで手や動きが止まってしまう恐れがあります。
そうなると工期やスタッフのモチベーションに影響がでる可能性もありますので、悩みを抱えやすいようなタイプの方は、施工管理に向いていないと言えるでしょう。
多くの機材やさまざま道具を使う必要がある工事現場を監督する施工管理の仕事は、準備に始まり片付けに終わります。
特に現場は常に整理整頓していなければ近隣や発注者からのクレームに繋がるリスクがあります。
そのため適当でおおざっぱな方や整理整頓が苦手という方には、施工管理は向いていないかもしれません。
工事は屋外で行われるケースが多いため、夏は暑さの中、冬は寒さの中で作業を行います。
そのような現場を監督するのが施工管理の仕事なので、暑さや寒さに弱い方は向いていないといえるでしょう。
厳しい気温や気候の中、的確に状況を把握して指示を飛ばさなければいけませんので、肉体的にも精神的にも安定していられる必要があります。
現場で働く職人さんの中には当然年上の方もいらっしゃるでしょう。
場合によっては一回りも二回りも上であることがあり、その方たちに指示をするのが施工管理の仕事です。
そのため、気が弱くて指示が出せなかったりする方は向いていないといえます。
気が強すぎても反発されて言うことを聞かなくなってしまいますが、気が弱すぎるのも問題なのです。
施工管理の仕事を行うにあたっては、現場での作業や事務作業などさまざまな業務・場面で数字が出てきます。
とんでもなく難しい方程式を解いたり細かな計算が緻密にできる必要はありませんが、必要最低限の算数ができること、ある程度数字に対する感覚を持つことができる人でなければ向いていない可能性があります。
現場作業は紫外線を直接受ける機会が多くあり、現場監督をするとなると自らもそのような機会・環境が多くなってしまいます。
暑さの中で仕事をしますので汗をかくことも多くなるなど、肌に刺激が与えられるシーンが散見されるのが施工管理の仕事です。
肌が弱い人は健康的に働くことが難しくなってしまうため、向いていないと言えるでしょう。
現場ではミリ単位の数字が飛び交い、時には瞬時に暗算する必要がある場面も登場します。
細かすぎる計算であればともかく、必要最低限の暗算ができないとその都度電卓を取り出して計算することとなり効率がとても悪くなります。
現場以外の事務関連でも数字は登場することがありますので、一定の計算能力も必要であるといえます。
現場で職人さんから言われたことを気にしすぎたり、ストレスの発散が上手にできないような真面目な方は向いていない可能性があります。
1案件がある程度長期にわたって稼働する場合、過度に真面目すぎると精神的にも厳しくなりうまく進めていけないのではないでしょうか。
不真面目すぎず、適度に真面目な方がよいでしょう。
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