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石工事

こちらでは、石工事を解説しています。石工事に該当する工事をふまえたうえで「混同されやすいけれども実は他の専門工事に該当する工事」などについても紹介しています。また、石工事で採用されるいくつかの工法や工事に使用する道具、そして石工事に関連する資格についてもまとめました。

石工事とは?

石材・コンクリートブロック・擬石の加工・積方などで工作物を築造したり、さらにその工作物を医師材に取り付けたりする工事のことを、石工事といいます。500万円を超える場合には許可をとる必要のある工事です。建設工事業に分類されている工事のひとつであるため、建築工事業などの許可を受けている業者が、同時に受けるケースも珍しくありません。

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石工事の分類は混同しやすい場合も

石材やコンクリートブロックを工事に使用しているからといって、必ずしも石工事に該当する工事であるとはかぎりません。たとえば、規模の大きなコンクリートブロックを据え付ける工事は「とび・土木・コンクリート工事」に該当します。また、混同しやすい専門工事に「タイル・れんが・ブロック工事」というものもあります。分類に不安がある場合には、行政書士に相談するのもひとつの方法です。

石工事で使用する工法

石工事において採用されるおもな工法は、次のとおりです。

湿式工法

水を混ぜてつくった材料を使用します。そのため、この次に述べる乾式工法と比較すると、工期が長くなりがちです。とはいえ、湿式工法には、モルタルや漆喰がもつ独特のテイストや質感をもたせた仕上がりを実現できるというメリットがあります。ただ、石材が剥落するリスクを考慮し、外壁コンクリート面に湿式工法が採用されることは、近頃ではほとんどありません。

乾式工法

湿式工法と異なり、水やモルタルを使用せずに石膏ボードや合板などを仕上げるのが、乾式工法の特徴です。工期を短縮できること、剥離が起こりにくくなること、天候に左右されず作業を進められることなどが、この工法のおもなメリットとしてあげられます。

内壁面への工法

外壁面に張る場合と比較すると、それほどの高さがないケースも少なくありません。その分、基準は緩めになりますが、そうはいっても強度計算は重要です。

外壁面への工法

慎重な強度計算が求められる工法です。ファスナーという金物、そして石材の強度で石材を支える構造になっているからです。また、施工の高さや石厚に関する基準も定められています。そのため、専門知識なしで工事を実施することは不可能だといえます。

石工事で使用される道具

石工事で使用される代表的な道具として、次のようなものがあげられます。

  • セリ矢
    御影石などの石材を削るための道具です。大きさや形状はさまざまです。
  • 金じめ
    石材を加工するための道具です。柄の底部は金属製になっています。
  • ハツリノミ
    石を彫ったりコブを取り除いたりするための道具です。石工用のノミです。
  • 目地ゴテ
    モルタルを詰めるための道具です。石敷き・石積み・ブロック積みといった工事でおもに活躍します。
  • コヤスケ
    刃先をあててハンマーで叩くことで、石材の角を揃えるために使用される道具です。

石工事に関連する資格

つぎのような国家資格を取得すれば、石工事の専任技術者になることができます。

  • 1級土木施工管理技士
  • 【合格後3年以上の実務経験が必要】2級土木施工管理技士 土木
  • 1級建築施工管理技士
  • 【合格後3年以上の実務経験が必要】2級建築施工管理技士 仕上げ

資格を取得しなくても専任技術者になれる

上述のような国家資格を取得せず実務経験のみでも、契約書などを新生児に提出すれば、石工事の専任技術者になることは可能です。条件は次のとおりです。

  • 高卒であれば5年以上、そして、高専あるいは大学卒であれば3年以上の実務経験が、それぞれ必要です
    ※土木工学や建築学などの学科を卒業していることが前提です
  • 学歴がない場合でも、10年間以上にわたる石工事に関する実務経験があれば、専任技術者になれます

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まとめ

石やコンクリートブロックを使用する工事は工法や必要な工事道具が多数あり、しかも、石工事とそうではない工事の分類が難しい場合もあります。土木施工管理技士として現場で適切な施工管理をおこなえるようになるには、石工事に関する複雑な知識も身に付けておくことが大切です。

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