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プラント施工管理とは

プラントとは生産設備の一式のことを表し、プラント施工管理とはプラントの設計や検査などを行っている仕事です。このページではプラント施工管理の仕事内容や必要な資格などを紹介します。もっと規模の大きな仕事や、やりがいのある仕事をしたいと考えている方は是非チェックしてください。

プラント施工管理とは

プラントとは特殊な設備を完備している製造工場のことで、一般的には工場地帯にある建物がプラントに当てはまります。私たちの身の回りにあるもののほとんどがプラントで製造されており、プラント建設は非常に規模の大きな分野と言えるでしょう。

プラント施工管理とは、原価・工程・安全・品質の管理を実施するのが主な仕事です。プラント自体は幅広い業種に携わっているので、施工管理の知識だけでなく、幅広い業種の知識が必要になるでしょう。たとえば化学プラントと食品製造のプラントでは、設計や生産の仕組みが異なっているので、それぞれで携わる業界ごとの知識が必要となります。

プラント施工管理の仕事内容とは

作業のリスク管理

プラントの場合、天然ガスや石油などの引火性物質や爆発性のある物質の電子制御を機械で扱うケースも多くあります。その過程において操作ミスや回線のショートなどが発生するリスクは伴うでしょう。たとえば高いリスクを伴う作業を見極め、その作業はダブルチェックするなどのルールを設けることが重要な業務です。また危険物の取扱を行う有資格者や、高い専門性のスキルを持つ人材を作業に充てるなどの人材配置など、リスクを抑えることも大切でしょう。

工期のスケジュール管理

どの業種であれ、納期を守ることは基本的なことです。プラント施工管理においても、工期に遅延することなく稼働できるかどうかは重要な役割になるでしょう。プラントで生成するエネルギー・原料などが不足してしまえば、様々な産業の資産計画に影響をきたしかねません。そのためプラント施工管理の納期が遅れてしまえば、さまざまな分野に支障をきたすため、現実的なスケジュールを立案し、さらにスケジュール通りに進んでいるかチェックすることが大切です。もしスケジュールに遅延しそうと分かれば、改めて人員を調整し、スケジュール通りに配慮する必要があります。

原価管理

プラント施工管理の場合、取り扱っている規模も大きく、使用している部材・機械の種類も豊富なので、プラントの施設にある部材や機械は耐久性・機能などに応じて値段もバラバラです。そのため予算に合わせて、機能やスペックなどを選択し、メーカー側と打ち合わせをしながら決めていくのが一般的でしょう。

原価管理システムが導入されているケースも多いため、どのセクションに、どのスペックのものを配置したのかスグに把握しやすくなっています。そのため原価管理システムが導入されていれば、スムーズに原価管理が進められるでしょう。

品質検査

導入している機械が正しく動いているか、配電などに不備がないかなどのチェックを実施し、その上で試運転を行います。試運転を行う際は、工期に余裕を持ったタイミングで行うことが大切です。もし工期ギリギリに試運転を行えば、万が一不備が見つかった場合、納期に影響を与えてしまう可能性が高まるでしょう。現場にも焦りが生まれやすくなり、不具合が生じやすいなどのリスクを高めてしまいます。

メンテナンス作業

プラント施工管理は、プラントの建設だけではありません。安定した稼働が継続できるように定期的なメンテナンスも欠かせません。メンテナンスには建設に携わった管理者が担当するケースも多いでしょう。建設した施工管理者であれば、リスクの予測も正確にできるなどのメリットもあり、プラント施工管理者にとっての魅力とも言えます。

プラント施工管理は、土木施工管理の仕事とも通ずるところもあるでしょう。

プラント施工管理の特徴

受注単位が大きい

プラント施工管理を依頼する相手は、一般的に製造業者です。プラントを新規に建設するとなると、工場を丸ごと作るような状況が多く、規模が非常に大きいケースがほとんどでしょう。また新規だけでなく、既存の設備のメンテナンスや改修なども大切な業務の一つで、既存の施設を維持するためにもコストが発生してしまいます。つまり1回受注されれば、非常に大きな受注額が発生しやすいでしょう。

海外での仕事も多い

日本国内にプラントを建設するケースもあれば、海外にプラントを設けるケースもあります。たとえばガスプラントの場合、油田やガス田の近隣に設置することが一般的で、製品として活用できるようにガスを精製するケースが多いでしょう。そのためプラント事業者は、海外で活躍することが多い職種と言えます。

日本のプラント施工管理であれば、オーストラリアやヨーロッパ、アメリカなどのエリアで活躍しており、もし海外のプラント担当になれば海外への出張も増えるでしょう。状況次第では現地に駐在することも。そのため現地のスタッフとのコミュニケーションをスムーズに取るためにも、語学力は重要なポイントになってきます。

長期休暇が取りやすいことも

基本的に建築業界はプロジェクトごとに作業が進むため、プロジェクトが行われている時期は長時間労働を強いられることも多いでしょう。しかしプロジェクトがない時期であれば、長期間の休暇も取得しやすい業種と言えます。長期休暇が取得できれば、遠方までの旅行もしやすく気分転換も図れるでしょう。また資格取得のための勉強も集中的に行えるなど、長期休暇のメリットも多くあります。

プラント施工管理で役に立つ資格

  • 危険物取扱者
  • 高圧ガス製造保管責任者(甲種)
  • エネルギー管理士

上記のような資格を取得しておけば就職・転職に有利になるでしょう。ただプラント施工管理を行う際、必ずしも必要な資格はありません。プラント業界は比較的人材不足している現状があり、求職者を常に求めている業界と言えます。そのため就職したあとで状況に応じて資格取得を目指すのもアリです。会社によっては資格取得のための参考書費用や受験費用などを会社が負担してくれるサポートもあるので、それらを活用してみましょう。

まとめ

土木施工管理技士としての経験やスキル、知識は、様々な業界でも活かせることが多いでしょう。プラント業界も幅広い知識が必要となる業界なので、土木施工管理技士としての経験は役立ちます。もし退職を考えているのであれば、ぜひ土木・建設業界での転職も検討してみてください。

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