土木・建設現場でしばしば目にする建機のひとつに、クレーンがあります。重量のある物を吊り上げたり、それを運搬したりする際に活躍します。このページでは、クレーンの定義や種類、そして操作するために必要な資格などについて紹介しています。
クレーンの定義は以下の通りとなります。
e-Gov法令検索(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347M50002000034)
クレーンには多くの種類があるため、作業内容に応じて使い分けることが可能です。こちらでは、建設現場はもちろんのこと、工事現場などでも使用されている4種類の移動式クレーンについて、それぞれの特徴をみていきましょう。
トラックにクレーンを載せたタイプです。トラックの荷台スペースと、トラックの運転室との間に、クレーンを乗せた装置で、車両積載型のクレーンだといえます。3トンに満たない重さの荷を吊り上げるときに使用されます。
また、トラッククレーンにはもうひとつのタイプがあります。トラックのシャーシを補強して、クレーンを設置した装置です。レッカー型と呼ばれるもので、車を移動させるのが主な用途です。交通事故の現場などで見かけたことがある方もいるでしょう。
どちらのタイプのトラッククレーンも操作がしやすいのが特徴です。また、高速道路を移動することが可能であるため、さまざまなラインナップが展開されているクレーンでもあります。
充分な広さがない市街地や、整備が行き届いていない土地、あるいは軟弱地盤など、幅ひろいシーンで使用されるクレーンです。四輪ステアリングで小回りが利くところや、四輪駆動の大型タイヤ装着によるパワフルさなどを発揮させて活用されてます。
上述のトラッククレーンと、ラフテレーンクレーンの強みを兼ね備えているのがオールテレーンクレーンです。高速道路を走行することができ、かつ、整備されていない地面でもしっかりと働いてくれる、頼れるクレーンだといえます。最大550トンまでの荷を吊りあげられる機種もあります。広さのない現場でパワフルに作業を進める必要がある場合には、特に重宝するでしょう。
クローラーで地面と接しする構造になっているクレーンです。そのため雪の上や未舗装の土地であっても、問題なく作業を進めることができます。さまざまな土木工事現場に適応できるところが、クローラークレーンの大きなメリットであるといえます。ただ、タイヤは装着されていないので、公道を走行することは不可能です。
クレーンを操作したり運転したりするためには、定められた資格を取得する必要があります。まずは玉掛け技能講習について説明していきます。これは、ロープなどを使って荷をクレーンのフックにかけたりはずしたりする作業をするためのスキルを、しっかりと身に付けることをねらいとした講習です。
ただ、玉掛け技能講習を受講して得られる資格のみでは、まだ、クレーンの操縦をおこなうことは許可されません。操縦をするためには、クレーン運転特別教育を受けることが求められます。無線捜査指揮のものを含む5トン未満の荷の運転ができるようになります。さらに、クレーン・デリック運転士の資格をとれば、5トン以上の場合も運転が許可されます。
参照元:建設業労働災害防止協会公式HP(https://www.kensaibou.or.jp/seminar/branch004.html?page=1)
※各支部にて詳細をご確認ください。
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