男社会のイメージが強い建設業界ですが、最近では土木業界で活躍する女性も増えて来ています。建設機械にあこがれて土木業界にデビューする女性を描いた『ドボジョ』(松本小夢著 講談社)というマンガがきっかけとなって、現実世界でもドボジョの名称が浸透し始めています。
土木の求人ページで女性の写真を起用する企業が増えるなど、女性が活躍するイメージも強くなってきています。国土交通省がドボジョのPRを行うなど、国を挙げて女性の活躍を支援する取り組みも。
また、一般社団法人「土木技術者女性の会」もドボジョの強い味方です。1983年から土木現場で活躍する女性をサポートするため、さまざまな活動を行っています。
土木建設業界では、労働人口の減少や業界イメージの悪化などによって人手不足が慢性化しています。就労者の高齢化が進む業界を活性化させるためには、若い世代や女性など新しい力が必要不可欠です。特に、今まで男性社会のイメージが強くほとんどいなかったドボジョが活躍することで、労働力不足解消にも期待できます。
ドボジョの注目の高まりを受けて、女性の採用を積極的に行う企業も増えてきています。誠実でコミュニケーション能力が高い傾向のある女性を求める企業は少なくありません。力仕事があるのは実際に作業を行う作業員のみで、女性でも活躍できるポジションはたくさんあります。
土木施工管理技士や現場監督など、さまざまな現場で女性は活躍中。気になる方はぜひ調べてみましょう。
ドボジョへの採用需要と志望者の数は増加しつつありますが、さらなる業界内での浸透を目指すためには課題もあります。
今まで土木業界で女性が少なかったのは、女性が働きやすい環境が整っていなかったからです。清潔なトイレや更衣室など、男性ばかりの職場だとないがしろにされがちなポイントは、女性にとって重要です。女性が気持ちよく働けるよう、こうした課題に取り組む企業も増えてきていますが、まだすべての現場が対応できているわけではありません。
また、子供を育てながら働く女性をサポートする体制なども必要となるでしょう。男性と女性がお互いの得意分野を活かしながらサポートしあう仕組みづくりも大切です。
こうした具体的な課題が挙がっているのは、解決に向けて確実に進んでいるという証拠とも言えます。少しずつ、女性が働きやすい環境が整っていくはずです。
実際に多くのドボジョが働く現場はどのようになっているのか気になりますよね?
今回は、女性の採用も行い、すでに多数のドボジョが活躍している本サイトの監修企業(株)ティーネットジャパン の女性技術者にインタビューを行っています。ぜひ参考にして下さい。
本サイトの監修・取材協力企業
株式会社ティーネットジャパンとは
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株式会社ティーネットジャパンは、公共事業の計画・発注をサポートする「発注者支援業務」において日本を代表する建設コンサルタントです。
建設コンサルタントにおける『施工計画、施工設備及び積算』部門の売上げで22年連続業界1位を獲得(『日経コンストラクション』2024年4月号「建設コンサルタント決算ランキング2024」)。主に官公庁の事務所に拠点をおいた業務のため、官公庁に準じた完全週休2日制。ゆとりある環境です。