PRIDE~次世代へつなぐ 土木施工管理技士の新しい働き方 » 【2019】おさえておきたい土木建設業界「旬ワード」 » 建設業の熱中症対策

建設業の熱中症対策

熱中症警戒アラートの発令

熱中症警戒アラートとは、熱中症のリスクがあるほどの危険な暑さが予想される場合に、その暑さへの「気づき」を促すための警戒情報のこと。政府が主導する形で、令和3年4月28日から全国で運用が開始されています。

熱中症警戒アラートが運用されるに至った背景

世界的な気候変動などの影響もあり、近年、日本でも気温が上昇傾向にあります。熱中症による搬送者数も著しく増加していることから、何らかの方法により、国民全体に「暑さ」への警戒情報を発信する必要があったためです。

熱中症警戒アラートが発表される基準

各都道府県の特定の地点において、暑さ指数の予測値が33以上になった場合に熱中症警戒アラートが発表されます。

熱中症警戒アラートの発表方法

暑さに警戒する前日の夕方5時ごろ、または当日の朝5時ごろに、気象庁と環境省の公式HPで発表されます。また、同時に気象庁から都道府県や各報道機関等に伝えられるため、多くの人はテレビやラジオ、天気予報サイトなどで情報を知る形となるでしょう。

建設現場での熱中症対策

建設現場での熱中症対策として、国土交通省では次のような事例を紹介しています。各現場の特徴に応じ、採り入れられる事例は積極的に採り入れていきましょう。

  • 事前の気象情報の入手
  • 暑さ指数(WBGT値)の計測と周知
  • 暑さ指数(WBGT値)の低減(大型扇風機、ドライミスト、遮光ネットなど)
  • 休憩場所の整備(シャワー室のある設備、日よけテントなど)
  • 作業時間の短縮
  • 水分・塩分の接種
  • 通気性の良い服装(遮光チョッキなど)
  • 作業員の日々の健康状態の確認
  • 作業中における管理者の巡視
  • 作業員の自己管理(体調チェックシートの活用など)
  • 熱中症に関する啓蒙活動(合同研修など)

他にも様々な熱中症対策が考えられます。作業員同士で意見を出し合うなどし、より対策を具体化させていきましょう。

※参照:国土交通省「建設現場における熱中症対策事例集」

熱中症が疑われる人がいたときの正しい行動

熱中症が疑われる人がいた場合には、次のように対処しましょう。

①意識の状態を確認する
意識がない、または混濁している場合には、すぐに救急車を呼びましょう。
②涼しい場所へ移動させる
救急車を呼んだ場合でも呼んでいない場合でも、速やかに本人を涼しい場所へと移動させます。クーラーの効いている部屋や風通しの良い場所が良いでしょう。
③体を冷却する
衣服の脱がせて熱を放散させるとともに、皮膚に冷水をかけたり扇風機の風をあてるなどして体を冷却します。
④水分を補給します
意識がはっきりしている場合には、水分補給をします。電解質を適量含んだ飲料があれば理想です。意識が混濁している場合には誤嚥する恐れがあるので、無理に水分を摂らせる必要はありません。

本サイトの監修・取材協力企業

株式会社ティーネットジャパンとは

発注者支援業務において
日本を代表する企業

株式会社ティーネットジャパンは、公共事業の計画・発注をサポートする「発注者支援業務」において日本を代表する建設コンサルタントです。
建設コンサルタントにおける『施工計画、施工設備及び積算』部門の売上げで22年連続業界1位を獲得(『日経コンストラクション』2024年4月号「建設コンサルタント決算ランキング2024」)。主に官公庁の事務所に拠点をおいた業務のため、官公庁に準じた完全週休2日制。ゆとりある環境です。

株式会社ティーネットジャパン 公式サイト
引用元HP:株式会社ティーネットジャパン 公式サイト
https://www.tn-japan.co.jp/ja/
       

(株)ティーネットジャパン 全国積極採用中
求人情報をチェックする