ユニックとは、クレーン付きのトラックのことです。土木・建設工事の現場で使用されることも多いので、施工管理技士として現場監督の仕事をする上では、ユニックに関する知識も必要です。
こちらでは、汎用性が高いことで知られるユニックを構成する部品とその役割、ユニックの種類、そして活躍場所などを解説しています。
ユニックやクレーンは、建設業界ではしばしば耳にする名称ですが、両者の違いがよくわからない、という方もいるのではないでしょうか。実は、ユニックとはトラッククレーンの通称なのです。積載型トラックに小型クレーンが装備されているのが特徴です。一方、クレーン(車)はクレーンが取り付けられた車両のことですから、シンプルに両者の関係性を表現するならば「ユニックはクレーン(車)の一部」となります。
ちなみに、クレーン(車)には、ユニック以外にもさまざまな種類があります。
使用頻度が高い重機であるユニックの部品とその特徴に関する知識は、現場作業に活かすことができるものなので、ぜひ身に付けておきたいところです。
ユニックのおもな部品には、次のようなものがあります。
上記に紹介したユニックの部品のうち、アウトリガーとスペルジョイントについて、さらに詳しく解説します。
車両の転倒を防ぐために、両サイドに付帯している支え部分のことをです。アウトリガーがなければ、吊り荷の重さで車両が転倒し、場合によっては重大事故を引き起こしてしまう可能性があります。
後方に障害物がないこと、そして地面をしっかり掴んでいることをしっかりと確かめてからアウトリガーを操作することが重要です。また、片方のみを伸ばしたりすると、バランスが悪くなるので、左右両側をマックスまで伸ばすようにしましょう。
配管で使用されている作動油で油圧を伝えるのが、スペルジョイントのおもな役割です。他にも、固定配管や高圧のホースなどを連結するときなども使用されます。
運転台と荷台の間にクレーンが設置されているタイプで、「クレーン付き」と呼ばれることも多い車両です。戸建てのすまいやビル、マンションなどの工事現場で、資材を吊り上げるときによく使用されています。
荷台にクレーンが備設置されているタイプで、「簡易クレーン」と呼ばれることもあります。コンパクトなサイズが多く、狭小地でも活躍できるのが特徴です。
アウトリガーで車両を思い通りの角度に傾斜させることができるタイプ。「ハイジャッキ」と呼ばれることもあり、高い安定性を保ちながら作業できるユニック車です。
人力では持ち上げられないような重量物を簡単に上げたり下ろしたりすることができるユニック。そのため、多くの建築資材を取り扱う土木・建設工事の現場でしばしば使用される重機です。特に、工事現場に資材を搬入したり、その反対に資材を搬出したりする際に活躍します。
小型のユニックであれば、充分な広さがない工事現場でも使用可能です。そのため、住宅街で戸建住宅を建築するときなどもよく使用されます。
本サイトの監修・取材協力企業
株式会社ティーネットジャパンとは
発注者支援業務において
日本を代表する企業
株式会社ティーネットジャパンは、公共事業の計画・発注をサポートする「発注者支援業務」において日本を代表する建設コンサルタントです。
建設コンサルタントにおける『施工計画、施工設備及び積算』部門の売上げで22年連続業界1位を獲得(『日経コンストラクション』2024年4月号「建設コンサルタント決算ランキング2024」)。主に官公庁の事務所に拠点をおいた業務のため、官公庁に準じた完全週休2日制。ゆとりある環境です。