焼却施設の業務に従事する労働者は、ダイオキシン類作業従事者特別教育(ダイオキシン特別教育)の受講が必要です。また、作業の指揮者を定め、規定に適合した環境になっているかを点検する必要があります。
ダイオキシン類とは、ごみの焼却過程によって自然発生する化学物質です。普通にごみを燃やしたときのダイオキシンはごく微量なため、人体や環境にはほとんど影響を生じません。
しかし、焼却施設で発生するダイオキシン類は有害性が高く、微量でも強い毒性を持っています。焼却施設で発生するダイオキシンは、大気や水質、土壌などの環境汚染を引き起こす可能性があるほか、人体にはがん、甲状腺機能や免疫機能、生殖機能の低下など、健康への害になるおそれもあります。
ダイオキシン類から環境や人体への影響を守るため、廃棄物焼却施設において煤塵(ばいじん)や焼却灰、燃え殻を取り扱う業務や焼却設備の保守点検、解体業務を行うダイオキシン作業従事者は、労働安全衛生法に基づき、安全衛生のための教育の受講が義務付けられています。
ダイオキシン類作業従事者特別教育を受けると、ダイオキシン類に関する十分な知識と作業方法を習得できます。
ダイオキシン類作業従事者特別教育は、廃棄物焼却施設で特定の業務を行うすべての作業者に義務付けられています。講習を受けることによって、ダイオキシン類に関する作業ができるようになります。
ダイオキシン類作業従事者特別教育を受講すると修了書が発行されるので、ダイオキシン類に関する知識を備えていることの証明になります。
修了書は更新手続き不要なので、一度取得しておくと安全衛生教育と特別教育を修了した証明書として活用できます。
| 講習科目 | 受講時間 |
|---|---|
| ダイオキシン類の有害性 | 0.5時間 |
| 作業の方法および事故の場合の措置 | 1.5時間 |
| 作業開始時の設備の点検 | 0.5時間 |
| 保護具の使用方法 | 1時間 |
| その他ダイオキシン類のばく露の防止に関し必要な事項 | 0.5時間 |
ダイオキシン類作業従事者特別教育は、さまざまな協会や団体で行われています。全国各地で受講できる場所があるほか、インターネットでの受講も可能です。
労働基準法と労働安全衛生法など、労働に関する法令の普及促進や労働条件の確保・改善、労働災害の防止などを図るための社団法人があり、各都道府県に支部を設置しています。
労働局登録の教習機関や労働災害防止活動を推進している各種協会でも受講できます。東京都の場合、中小建設業特別教育協会、東京技能者協会、安全教育センターなどで受講可能です。民間企業が講習を実施している場合もあります。
ネット環境があれば、動画とテキストによるe-ラーニングで受講できます。いつでも好きな場所で受講できるので、協会や団体まで足を運ぶのが難しい、日中はなかなか時間を取れないといった方におすすめです。
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