掘削作業主任者は、文字通り「掘削作業」において主任者となるための資格であり、掘削工事を実施する際には必ず配置しなければならない資格者です。このページでは、土木施工管理技士のスキルアップにおすすめの掘削作業主任者について解説します。
掘削作業主任者は、土砂や岩石を採掘・搬出する掘削工事を行う際に法的に配置が義務づけられている資格であり、掘削工事を安全に実施するための指導を担当する専門家です。そのため、掘削工事を伴う建設業界や土木業界、砂利採取業界といった分野では、必要性の高い専門資格とされています。土木施工管理技士としてスキルアップやキャリアアップを考えている人にとって、取得を目指したい資格の1つともいえるでしょう。
その一方で、掘削作業主任者の資格を取得するためには、一部のケースを除いて3年以上の実務経験が必要となり、条件を満たさない場合は受講が認められません。
掘削工事や掘削作業に関連した作業主任者の資格として、「土止め支保工作業主任者」という資格もあります。
掘削作業主任者が地面や地山に穴を掘る掘削作業を主導・管理するのに対して、土止め支保工作業主任者は、掘削作業で掘った穴に作業者が入った際に地すべりが発生し、生き埋めなどの事故が起こらないように、支保工を設置する作業の監督・指示を担当する資格者です。
2006年からの制度改正により、掘削作業主任者と土止め支保工作業主任者を同時取得できるようになりました。両方の資格を取得すれば、掘削工事の現場でより重要な役割を担うことが可能となります。
掘削作業主任者の資格を取得すれば、掘削工事の主任者として選任されることができる点が大きなメリットです。
掘削作業主任者は、掘削面が2m以上の掘削作業を行う際に必ず配置しなければならない専門職です。そのため、一定以上の規模の建設工事や土木工事、砂利採取作業では絶対的に必要とされる資格であり、この資格を取得することで、プロとして活躍できる幅が広がります。
少子高齢化による慢性的な人材不足が続いている現代では、資格所持者として専門性を活かせる高度人材へのニーズが一層高まっています。
掘削作業主任者を取得し、さらに可能であれば土止め支保工作業主任者も同時に取得することで、年収アップや年齢に関係なく長く働けるチャンスを獲得しやすくなるでしょう。
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