小さな島も多い日本では島と島をつなぐことで、人との交流や物流などにも役立つでしょう。このページでは、土木工事で手掛ける橋梁の役割や工事の特徴について紹介しています。
橋梁とは、海や川、渓谷などを渡るために架けられる構造物で、いわゆる「橋」です。桁橋やつり橋、アーチ橋、ラーメン橋など様々なタイプがあり、これらの橋を架ける工事を橋梁工事と呼びます。その橋梁工事には橋を架けるだけでなく、橋梁のメンテナンスや補修工事なども含まれるでしょう。
日本には数多くの島があり、海の向こうにある地域もあります。そのため橋がなければ、フェリーなどの船舶で移動しなければならないことも。そんな隔てられた土地をつなぐのは橋の大きな役割と言えるでしょう。
橋がなければ、島を渡るためには船などでの移動が必要となり、渓谷を渡るためにはかなりの時間もかかってしまいます。そうなれば何らかの事故も多くなるなどのリスクを伴うでしょう。そのため橋を架けることによって、安全かつスムーズな交通移動が実現でき、より快適に移動できる役割も果たしています。
橋梁工事の中で、一般的な工法でしょう。工期も短くでき、工費もリーズナブルというメリットがあるため採用されやすいです。上部工をベントで支え、移動式のクレーンで架設する工法になります。
桁下が谷や流水エリアなどでベントの設置が困難なケースで、両岸にアンカーや鉄塔の設置ができる場合に採用される工法です。鉄塔の設備を移動式のクレーンなどで組み立て、架設用の吊り設備を建てたあとで鉄塔からケーブルを貼り架設部材を吊り下げながら橋梁を架設していきます。ただ耐風設備を備える必要があり、強度計算や形状管理などの高い技術が求められる難易度の高い工法です。
流水や道路、鉄道などがあり、桁下にベントの設置ができないケースで採用される工法です。架設現場に隣接したところに架設機材と手延機を組み立てるため、ある程度のスペースが必要になってきます。また仮設備が比較的多いので、その分工期も長くなる傾向にあるでしょう。
桁下にクレーンが設置できないケースで採用される工法です。桁上にトラベラークレーンが走行するための設備を設け、運搬の台車にて仮設部材の運搬を行います。桁の架設やトラベラークレーンの前進を繰り返し、橋梁の架設を実施。工期も長くなりやすく、多くの仮設備も必要となるでしょう。また応力状態やたわみなどの影響も考慮しなければならず、熟練の技術が求められます。
工事の岸壁や現場付近で、大きなブロックを組み立てた部材を加工や海峡にある現地まで運搬し、フローティングクレーンで橋体を一括で架設する工法です。橋桁の支えを必要としないケースもあるので、ほぼ完成形に近い状態で架設できます。そのため工期が短縮できるのも特徴的です。
土台の上部分の本体を作っていく工事のことです。
橋の土台を作る工事のことです。
橋梁は私たちの生活や社会にとって、重要な役割を果たしているものです。そのため土木施工管理技士として、橋梁の建設工事に携わることは大きな意義ややりがいが感じられるでしょう。
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