橋や仮設構台など、現場で見かける骨組みのような構造──それが「トラス構造」です。鋼材や木材を組み合わせた三角形の連続でできており、軽くて強い構造をつくるための工夫が詰まっています。
土木施工管理技士を目指す人にとって、トラス構造を理解しておくことは、図面を読む力や施工計画を考える力につながります。とくに橋梁や鉄骨構造の現場では、部材の配置や力の流れを把握しておくことで、トラブルを未然に防ぐこともできます。
この記事では、トラス構造の基本的な仕組みやメリット・デメリット、主な種類を解説していきます。
トラス構造は、細長い部材(棒)を三角形に組み合わせて構成される構造形式です。三角形は、外から力が加わっても形が崩れにくく、力を分散して支えることができるという特徴があります。部材は主に「引張力」と「圧縮力」を受け持ち、曲げの力(モーメント)をできるだけ避けて安定させるのがトラスの基本的な考え方です。
現場では、次のような構造物に多く採用されています。
つまりトラス構造は、「軽くて丈夫な骨組みをつくるための工夫」として、さまざまな現場で生きています。
トラス構造の最大の利点は、軽くて強いことです。少ない材料で大きな荷重を支えることができるため、橋や屋根など“長い距離を支える”構造物に適しています。
また、部材が規格化されており、工場製作→現場組立という流れが取りやすい点も魅力です。施工の段取りが立てやすく、品質管理もしやすいというメリットがあります。
一方で、トラス構造には接合部が多いという弱点があります。ボルトや溶接の箇所が増えるぶん、施工精度の管理が重要になります。
また、部材が細かく多いため、組立や検査に手間がかかる点も現場では注意が必要です。
トラス構造にはいくつかの形があり、それぞれに特徴があります。ここでは、代表的なタイプをわかりやすく整理します。
こうしたトラスの違いを理解しておくと、図面を見たときに「どのような意図でこの形が選ばれているのか」が分かるようになります。
トラス構造は見た目がシンプルでも、実際の現場では繊細な管理が求められます。施工管理技士として意識したいのは、次のような点です。
こうした知識は、資格試験の勉強だけでなく、現場で信頼される施工管理技士になるための実務感覚にもつながります。
本サイトの監修・取材協力企業
株式会社ティーネットジャパンとは
発注者支援業務において
日本を代表する企業
株式会社ティーネットジャパンは、公共事業の計画・発注をサポートする「発注者支援業務」において日本を代表する建設コンサルタントです。
建設コンサルタントにおける『施工計画、施工設備及び積算』部門の売上げで23年連続業界1位を獲得(『日経コンストラクション』2025年4月号「建設コンサルタント決算ランキング2025」)。主に官公庁の事務所に拠点をおいた業務のため、官公庁に準じた完全週休2日制。ゆとりある環境です。
