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経験記述 安全管理の書き方

1級・2級土木施工管理技士の第二次検定では、経験記述で「品質管理」「安全管理」「工程管理」などがテーマとして問われます。安全管理では、現場でどのような危険を想定し、どのような対策を講じたのかを、具体的に説明することが重要です。

この記事では、安全管理の経験記述で押さえておきたい書き方のコツや、題材の選び方、減点されやすいポイントを紹介します。

安全管理テーマの出題傾向

安全管理の経験記述では、労働災害の防止に関する課題が出題されます。過去の出題例では、次のような現場での安全対策が題材になっています。

  • 掘削工事における土砂崩壊の防止
  • 高所作業における墜落・転落災害の防止
  • 重機と作業員の接触災害の防止
  • クレーン・玉掛け作業における吊り荷落下の防止
  • ずい道・地下工事における酸欠・有毒ガス対策

題材が異なっても、現場で想定される危険を把握し、具体的な対策を講じたことを説明するという点は共通しています。自分が実際に経験した工事から、具体的な安全対策を説明しやすい題材を選ぶことが大切です。

安全管理で書きやすい題材の選び方

安全管理の経験記述では、現場の状況や危険要因、実施した対策を具体的に説明できる題材を選ぶと書きやすくなります。

例えば、次のような工事は、安全上の課題と対策を整理しやすい題材です。

  • 掘削工事(土留め・矢板・法面など)
  • 高所作業(墜落防止設備・作業床など)
  • 重機作業(誘導員・立入禁止区域・接触防止対策など)

「KY活動を実施した」「安全確認を徹底した」といった抽象的な内容だけでは、どのような危険を想定し、どのような判断をしたのかが伝わりにくくなります。現場の状況と危険要因、それに対して実施した具体的な対策まで説明できる工事を選びましょう。

安全管理で押さえたい書き方のコツ

安全管理の経験記述では、次のような流れで整理すると、内容を組み立てやすくなります。

  1. 工事の概要や作業条件
  2. 想定される危険や安全上の課題
  3. 課題に対して検討した対策
  4. 実際に実施した安全対策
  5. 対策を実施した結果

例えば、「掘削工事で土砂崩壊の危険があった」という課題だけで終わらせず、なぜ危険があると判断したのか、どのような対策を検討し、何を実施したのかまで具体的に書くことがポイントです。

単なる作業手順の説明ではなく、自分が現場でどのように危険を判断し、安全対策を講じたのかが伝わる文章を意識しましょう。

安全管理の記述例とポイント

掘削工事の場合

掘削工事では、土砂崩壊や重機との接触などが代表的なリスクです。

例えば、「深さ3.5mの掘削で湧水と粘性土が混在していたため、土砂崩壊の危険があると判断し、鋼矢板と切梁による土留めを実施した」といった形で、現場の条件・危険要因・対策をつなげて書くと、内容が伝わりやすくなります。

高所作業の場合

高所作業では、墜落・転落を防止するための対策が重要になります。

例えば、「高さ6mの橋梁上部工の鉄筋組立において、墜落防止のためフルハーネス型墜落制止用器具や親綱、作業床を設置し、作業開始前に危険箇所を全員で確認した」といったように、どのような作業で、どのような危険があり、何を実施したのかを具体的に説明します。

自分が実際に経験した現場の条件や安全対策をもとに、具体的な内容へ置き換えて記述しましょう。

減点されやすい書き方

安全管理の経験記述では、内容が抽象的になると、実際にどのような安全管理を行ったのかが伝わりにくくなります。特に、次のような書き方には注意しましょう。

  • 「安全に配慮した」「注意を促した」など抽象的な表現だけで終わる
  • KY活動やTBMなどの名称を挙げるだけで、具体的な実施内容がない
  • どのような危険を想定したのかが明確になっていない
  • 対策を実施した結果が具体的に書かれていない
  • 作業手順の説明だけになり、自分の判断や工夫が伝わらない

限られた文字数で安全管理の経験を伝えるには、危険要因と、それに対して講じた具体的な対策を明確にすることが大切です。「安全に努めた」といった表現だけで終わらせず、実際に何をしたのかまで書きましょう。

本番までの準備手順

安全管理の経験記述は、試験直前に一から考えるのではなく、早めに題材を決めて準備しておくことが大切です。

  1. 安全管理について書ける工事を1〜2件選ぶ
  2. 工事概要や安全上の課題を整理する
  3. 実際に行った対策を整理して答案を作成する
  4. 職場の先輩や資格スクールなどに添削してもらう
  5. 本番を想定して、時間内に書き切る練習をする

特に、実際の工事でどのような危険を想定し、どんな対策を行ったのかを思い出しておくことが重要です。普段のKY活動や安全確認なども含めて現場での取り組みを整理すると、経験記述の題材を見つけやすくなります。

合格後に広がる働き方の選択肢

1級土木施工管理技士を取得すると、監理技術者などとして現場でより責任のある立場を目指せるほか、発注者支援業務や建設コンサルタントなど、これまでの経験を活かせる仕事の選択肢も広がります。

資格取得後のキャリアも見据えながら、今の実務経験をどのように資格試験につなげるか考えてみましょう。

試験勉強のモチベーションが続かないときは、合格後にどのような仕事をしたいのかを具体的に考えてみるのもおすすめです。目指すキャリアが明確になると、日々の記述練習にも取り組みやすくなります。

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