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経験記述 品質管理の書き方

1級・2級土木施工管理技士の第二次検定では、これまでの実務経験をもとにした記述問題が出題されます。品質管理をテーマにする場合は、現場でどのような課題があり、どんな管理を行って品質を確保したのかを具体的に伝えることが大切です。

この記事では、品質管理の経験記述を書くときの構成や題材の選び方、具体例、避けたい書き方について解説します。

品質管理の経験記述で押さえたいポイント

品質管理の経験記述では、単に「品質を確保した」と書くだけでは、どのような工夫をしたのかが伝わりません。

工事の条件や課題を示したうえで、管理項目・管理方法・実施結果まで具体的に書くことを意識しましょう。

たとえばコンクリート工事なら、気温や施工条件を踏まえて何を管理する必要があったのか、そのためにどのような対策を行ったのかという流れで整理すると、経験に基づいた答案に仕上げやすくなります。

品質管理で書きやすい題材の選び方

経験記述の題材は、自分自身が実際に施工管理に携わり、具体的な管理方法を説明できる工事を選びましょう。

特に、管理項目や基準値を具体的に示せる工事は、答案を組み立てやすい題材です。

  • コンクリート工事:スランプ、空気量、コンクリート温度、強度など
  • 盛土工事:含水比、締固め度、施工厚など
  • 舗装工事:混合物の温度、締固め、平坦性など
  • 鉄筋工事:鉄筋の配置、かぶり厚さなど

ただし、実際の管理項目や基準値は工事の条件や適用される基準によって異なります。参考書の数値をそのまま使うのではなく、自分が担当した工事で実際に管理した内容をもとに整理することが重要です。

品質管理の経験記述を書く基本構成

答案を作るときは、次のような順番で整理すると書きやすくなります。

  1. 工事の概要・施工条件
  2. 品質管理上の課題
  3. 設定した管理項目・管理値
  4. 課題に対して実施した対策
  5. 施工後の結果

ポイントは、「課題→対策→結果」のつながりを明確にすることです。

たとえば「気温が高くコンクリートの品質管理が難しい」という課題があった場合、「その課題に対して何を検討し、どのような対策を実施したのか」まで書きます。最後に管理結果を示せば、自分が現場で行った品質管理を具体的に伝えられます。

品質管理の経験記述例

コンクリート工事の場合

コンクリート工事では、施工時の気温や運搬時間など、現場の条件に応じて管理項目を検討します。

たとえば、暑い時期の施工であれば、コンクリートの温度やスランプなどを管理項目として設定し、運搬から打設までの時間や材料の管理方法を検討した経験を題材にできます。

「暑中施工でコンクリートの品質低下が懸念されたため、コンクリート温度やスランプを管理項目として設定した。材料の温度管理や運搬時間の短縮などの対策を行い、所定の品質を確保した」というように、現場の課題と、それに対して自分が行った管理を具体的に説明することがポイントです。

盛土・締固めの場合

盛土工事では、含水比や締固め度などを管理項目として、所定の品質を確保するための施工方法を検討します。

たとえば、現場の土質や含水状態を確認したうえで、敷き均し厚や転圧方法を調整した経験などが題材になります。

「所定の締固め度を確保するため、現場の含水状態を確認し、必要に応じて含水比を調整した。さらに、敷き均し厚や転圧回数を管理し、現場密度試験によって締固め状況を確認した」のように、管理項目だけでなく、実際にどのような施工上の工夫をしたのかまで書きましょう。

品質管理の経験記述で避けたい書き方

「品質を確保した」だけで終わる

「適切に管理して品質を確保した」といった説明だけでは、具体的にどのような管理を行ったのかが分かりません。

どの項目を管理したのか、そのために何を行ったのか、結果はどうだったのかまで書くことで、経験に基づいた内容になります。

基準値や数値だけを書き並べる

数値を入れることは大切ですが、数字を並べるだけでは十分ではありません。

「なぜその管理が必要だったのか」「基準を守るために何をしたのか」まで説明しましょう。自分自身の判断や施工上の工夫が伝わる内容にすることが重要です。

実際には経験していない内容を書く

参考書の例文をそのまま覚えて、本番で自分が経験していない工事について書くのは避けましょう。

経験記述では、自分が実際に担当した工事について、施工条件や課題、対策などを整理しておくことが基本です。試験前に複数の工事経験を振り返り、品質管理について説明しやすい題材を選んでおきましょう。

本番に向けて経験記述を準備する方法

経験記述は、本番直前に一から考えるのではなく、早めに自分の経験を整理しておくと安心です。

  1. 品質管理について書きやすい工事を選ぶ
  2. 工事概要や施工条件を整理する
  3. 品質管理上の課題を洗い出す
  4. 実際に行った対策と結果を整理する
  5. 時間内に書けるように繰り返し練習する

最初から文章を暗記するのではなく、「工事概要→課題→対策→結果」の流れを自分の言葉で説明できる状態を目指しましょう。

また、完成した答案は、職場の先輩や資格スクールなどに見てもらうのもおすすめです。自分では分かりにくい説明不足や、文章の分かりにくい部分を確認できます。

品質管理の経験記述は自分の経験を具体化しよう

品質管理の経験記述では、難しい言葉をたくさん使う必要はありません。

自分が担当した工事で、どのような品質上の課題があり、何を考えて、どのような対策を行ったのかを具体的に整理することが大切です。

まずは過去の工事経験を振り返り、品質管理について説明しやすい工事を1つ選んでみましょう。管理項目や数値、実際に行った対策まで整理しておけば、本番の答案も組み立てやすくなります。

1級土木施工管理技士を取得すると、主任技術者や監理技術者として担当できる業務の幅が広がります。資格取得後のキャリアもイメージしながら、まずは目の前の経験記述対策を進めていきましょう。

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