この記事では、技術士(建設部門)を取得するまでの流れと、一次試験・二次試験の対策ポイント、働きながら合格を目指すためのコツをわかりやすく解説します。
技術士(建設部門)の取得を目指す場合、まずは自分がどのルートで二次試験の受験資格を得るのかを確認することが大切です。
基本的には、一次試験に合格したうえで必要な実務経験を積み、二次試験に合格するという流れで進みます。
二次試験を受験するために必要な実務経験の年数は、これまでの経歴や技術士補の登録状況などによって異なります。まずは自分がどの受験ルートに該当するのかを確認しておきましょう。
第一次試験は、「基礎科目」「適性科目」「専門科目」の3科目で構成されています。
建設部門を選択する場合、専門科目では土質・基礎、鋼構造・コンクリート、都市計画、河川・砂防、道路、トンネルなど、建設分野に関する幅広い知識が問われます。
土木施工管理などの実務経験がある方は、これまでに学んだ知識を活かせる分野も多いため、過去問を使って自分の得意・不得意を把握するところから始めるとよいでしょう。
第一次試験の対策では、過去問を繰り返し解くことが重要です。特に専門科目は出題範囲が広いため、すべてを一から勉強するよりも、過去問で頻出分野を確認しながら知識を補っていくと効率よく学習できます。
基礎科目や適性科目も後回しにせず、早い段階から問題に触れておきましょう。試験直前に慌てないよう、苦手分野を少しずつ減らしていくことがポイントです。
第一次試験に合格したら、二次試験の受験に必要な実務経験を積みます。必要な実務経験の期間は、選択するルートによって異なるため、自分の経歴に合わせて確認しておきましょう。
技術士を目指すのであれば、単に年数を重ねるだけでなく、専門的な知識や技術を使って課題を解決した経験を積むことが大切です。
建設コンサルタントや発注者支援業務、ゼネコンの技術部門など、技術士が在籍する職場で経験を積むことで、将来の二次試験にもつながる実務経験を得やすくなります。
第二次試験の筆記試験では、専門的な知識だけでなく、実務で培った問題解決力や応用力も問われます。
与えられたテーマについて、現状や課題を整理し、解決策や実施上の留意点まで論理的にまとめる力が必要です。単に知識を並べるのではなく、自分の実務経験と専門知識を結び付けて説明することを意識しましょう。
過去問を使って答案を書く練習を繰り返し、可能であれば第三者から添削を受けるのもおすすめです。自分では気づきにくい文章の弱点や、論理のつながりを確認できます。
筆記試験に合格すると、口頭試験に進みます。口頭試験では、これまでの業務経験や技術者としての考え方などについて質問されるため、事前に自分の経歴を整理しておくことが大切です。
特に、自分が担当した業務でどのような課題があり、どのように判断して対応したのかを説明できるようにしておきましょう。筆記試験の対策と並行して、業務経歴や実務での経験を振り返っておくと、口頭試験にも備えやすくなります。
技術士(建設部門)は、試験に合格するだけで取得できる資格ではありません。一次試験の勉強に加えて、二次試験の受験に必要な実務経験を積む必要があります。
すでに建設分野で実務経験を積んでいる方なら、受験資格を確認したうえで、一次試験と二次試験の対策を進められます。一方、実務経験が少ない場合は、必要な経験を積む期間も含めて長期的な計画を立てることが重要です。
まずは現在の実務経験がどの受験要件に当てはまるのかを確認し、そこから試験勉強のスケジュールを組み立てるとよいでしょう。
現役の技術者が技術士を目指す場合、仕事と試験勉強をどう両立するかがポイントになります。
特に二次試験では記述式の問題に取り組む必要があるため、まとまった勉強時間を確保するだけでなく、日頃から実務について考える習慣をつけておくことも大切です。
特に二次試験の記述対策は、自分の答案を客観的に見直すことが重要です。独学だけで進めるのが難しい場合は、添削などを活用して改善点を確認するとよいでしょう。
技術士(建設部門)を取得すると、これまでの実務経験や専門知識を活かして、より責任のある業務を担当しやすくなります。
建設コンサルタントでは管理技術者や照査技術者など、技術士資格が求められる業務に携われるほか、官公庁の発注者支援業務やゼネコンの技術部門などでも資格を活かせます。
資格取得をきっかけに、専門性をさらに高めたり、管理職やより上流の業務を目指したりすることも可能です。今後のキャリアを考えるうえでも、技術士は建設分野で長く活躍したい方にとって価値のある資格といえるでしょう。
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